サンディエゴ・パドレスに新加入したダルビッシュ有と野茂英雄氏のグラウンドでの再会は日本で大きく報道されたが、現地でもその様子は取り上げられている。

　地元メディア『The San Diego Union Tribune』は、監督や本人のコメントを交えてこの再会を紹介。記事では、現在AJ・プレラーGMのアドバイザーを務める野茂氏を、かつてのナ・リーグ新人王で、「パドレスのパシフィック・リムへの大攻撃における重要な人物」と評し、また投手陣、特にダルビッシュにとっては欠かせない存在であると述べている。

　ティングラー監督も野茂氏について、パイオニアとしての功績と、現在の役職で球団全体に与える良い影響について称賛している。ただ、２人が話し込んでいるところには近づかなかったそうで、それについては「私も２人のところへ行きたかったが、２人のこと、そして話の内容をリスペクトしているから、首を突っ込むことはしなかった」と説明した。
  　そうして実現した日本人メジャーリーガー２人だけの会話だったが、ダルビッシュ自身のコメントによると、その内容は主に、野茂氏のかつての決め球フォークの投げ方だったという。記事ではフォークを野茂氏の「必殺技」と表現し、ルーキーイヤーにフォークを駆使して最多奪三振のタイトルを獲得したことを紹介している。

　ダルビッシュは野茂氏を「レジェンド」と語り、かつて習得できなかった野茂氏のフォークの習得に自信を見せている。大先輩の前でがどんなピッチング披露するのか、直伝のフォークボールにも注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】スター選手が勢ぞろい！ 2020MLBプレーヤーランキングTOP30