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プロ野球

「スピードスター」は金子莉久と宇草孔基に注目!U-18の森敬斗も好素材【ドラフト候補タイプ別診断】

2019.10.14

今年のドラフトでは脚力自慢に好素材が集まる。U-18W杯で全試合1番の森も興味深い存在だ。(C)Getty Images

今年のドラフトでは脚力自慢に好素材が集まる。U-18W杯で全試合1番の森も興味深い存在だ。(C)Getty Images

 今月17日に迫ったプロ野球のドラフト会議。今年も多くの選手に注目が集まっているが、『THE DIGEST』ではテーマ別に有力候補を紹介していく。今回のテーマはチームの切り札にもなり得る「スピードスター」だ。

 11月に開催されるプレミア12では周東佑京(ソフトバンク)が代走要員として選出されて話題となったが、今年のドラフト候補にも周東に負けず劣らずのスピード自慢がいる。筆頭候補となるのは金子莉久(白鷗大・外野手)だ。

 高校(国学院栃木)時代からそのスピードは群を抜いており、大学入学後に関甲新リーグで3度のベストナインと盗塁王に輝くなど、リーグ戦通算54盗塁をマークしている。筆者が金子のプレーを計測した中での一塁到達タイムの最速は3.80秒で、バントの時は最速3.41秒。左打者でも4.00秒を切ればかなり速い部類に入るが、このタイムは破格だ。ちなみに周東の大学時代、筆者が計測した一塁到達の最速タイムは4.04秒。状況によっても数字は異なってくるので単純比較はできないが、金子の足がいかに凄いかということはよく分かっていただけただろう。165cm、68kgと小柄だがミート力とパンチ力を備えたバッティングも魅力だ。
 大学球界では他にも、宇草孔基(法政大・外野手)も見事な脚力を誇る。金子とは対照的に185cm、83kgと大柄だが、長いストライドでどんどん加速するベースランニングは迫力十分。一塁到達タイムも筆者計測の最速で3.82秒と金子に匹敵するものがある。下級生の頃は打撃に苦しんだが、3年秋からようやくレギュラーに定着すると、今年の春には4本塁打を放ってベストナインにも選ばれた。プロでは長打も期待できるスピードスターとして花開くかもしれない。

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