高校球界では、2人の遊撃手のスピードが際立っている。森敬斗(桐蔭学園)と川野涼多(九州学院)だ。
森は今年のUー18W杯で全試合1番を務め、常に全力疾走を怠らない走塁でチームを牽引した。相手の隙を突いて次の塁を積極的に狙う姿勢も光る。川野は珍しいスイッチヒッターで、ベースランニングはもちろんだが、守備でもスピードも光る。同じ高校の先輩・溝脇隼人(中日)も攻守にスピードが持ち味の選手だったが、彼に負けないだけの運動能力の持ち主である。 社会人では即戦力のパートでも取り上げた小深田大翔(大阪ガス・遊撃手)がやはり目立つ存在。一塁到達の最速タイムは3.80秒で、8.00秒を切れば速いと言われる二塁到達でも7.47秒をマークしている。大阪ガスの先輩で、今季セ・リーグの盗塁王を獲得した近本光司(阪神)と比べると打撃は劣るものの、スピードに関しては引けを取らないだけの力を見せている。
文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「PABBlab」を今年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。
森は今年のUー18W杯で全試合1番を務め、常に全力疾走を怠らない走塁でチームを牽引した。相手の隙を突いて次の塁を積極的に狙う姿勢も光る。川野は珍しいスイッチヒッターで、ベースランニングはもちろんだが、守備でもスピードも光る。同じ高校の先輩・溝脇隼人(中日)も攻守にスピードが持ち味の選手だったが、彼に負けないだけの運動能力の持ち主である。 社会人では即戦力のパートでも取り上げた小深田大翔(大阪ガス・遊撃手)がやはり目立つ存在。一塁到達の最速タイムは3.80秒で、8.00秒を切れば速いと言われる二塁到達でも7.47秒をマークしている。大阪ガスの先輩で、今季セ・リーグの盗塁王を獲得した近本光司(阪神)と比べると打撃は劣るものの、スピードに関しては引けを取らないだけの力を見せている。
文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「PABBlab」を今年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。