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プロ野球

【パ・リーグ開幕展望】震災から10年、田中も復帰した楽天が打倒ソフトバンクを狙う。オリックスのチーム変革にも期待〈SLUGGER〉

氏原英明

2021.03.26

田中は右ヒラメ筋損傷で復帰まで3週間だが、幸いにも軽傷。4月下旬からは存分に貢献してくれそうだ。写真:徳原隆元

田中は右ヒラメ筋損傷で復帰まで3週間だが、幸いにも軽傷。4月下旬からは存分に貢献してくれそうだ。写真:徳原隆元

●ソフトバンク-ロッテ(PayPayドーム)
開幕投手:石川柊太-二木康太

  ソフトバンクの開幕投手は、千賀滉大、東浜巨が出遅れたこともあり、8年目の石川が務める。昨季は規定投球回未到達ながら最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した。シュート成分の強いストレートを生かしながらのスライダー、パワーカーブとのコンビネーションは的を絞りづらい。初の開幕投手に抜擢され、一気にエースに駆け上がりたい。

 打線は開幕からベストメンバーを組めるのが大きい。周東佑京が昨季から1番に定着。今季は打率・出塁率ともさらなる向上が期待される。ポイントゲッターの柳田悠岐も開幕に間に合い、デスパイネ、グラシアルのキューバ勢もそろい踏み。ディフェンス面では今宮健太の復帰は大きい。

 ロッテの先発は高卒8年目の右腕・二木がこちらも初の大役。デビュー時から将来のエース候補として期待され、今年はオープン戦絶好調。ソフトバンクに強い美馬学を押し除けての大役は、名実ともにエースの称号を受けたといっていい。
 打線は安田尚憲が球団史上最年少で4番を務めるが、それ以上に注目されるのが3年目のスラッガー山口航輝だ。オープン戦で全試合4番を務め、井上晴哉からレギュラーの座を奪った。高校時代は秋田県で吉田輝星(日本ハム)とライバル関係だった。迷いのないフルスウィングで一気に自信をつかんでもらいたい。今年のブレイク候補No.1と言っていいだろう。
 
●楽天-日本ハム(楽天生命パーク)
開幕投手:涌井秀章-上沢直之

 東日本大震災から10年。田中将大がメジャーから復帰し、開幕を宮城で迎える楽天はいいスタートを切りたい。 注目度も高く、優勝候補の一角として期待も大きい。 開幕戦は涌井秀章がマウンドに立つ。昨季は移籍1年目で最多勝のタイトルを獲得した。10度目の開幕投手とあって、安心感を持って送り出せる。

 打線は主砲・浅村栄斗を軸としつつ、左打者中心の構成になる。1番はオープン戦好調だった辰己涼介になりそう。パンチ力もあり、2番の小深田大翔とチャンスメイクしたい。島内宏明、茂木英五郎、鈴木大地と役者も揃っている。ただ、日本ハムはブルペンに複数のサウスポーを揃えるだけに、序盤から打ち崩して有利な展開に持ち込みたい。
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