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プロ野球

【日本シリーズ第1戦|採点&寸評】ソフトバンク7-2巨人|最高評価は7回1失点の千賀!ノーヒットの岡本、連打を浴びた田口は…

氏原英明

2019.10.20

逆転2ランで流れを呼び込んだグラシアル。ただ、7回にピンチを広げたエラーはいただけない。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

逆転2ランで流れを呼び込んだグラシアル。ただ、7回にピンチを広げたエラーはいただけない。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

[日本シリーズ第1戦]ソフトバンク7-2巨人/10月19日/福岡ヤフオク! ドーム

【ソフトバンク・総評】
6.5
日本シリーズ初戦でもCSからの勢いを生かし、本拠地で打線爆発。先発野手ではデスパイネ、甲斐以外の7人がヒットを放つ切れ目ない攻撃を披露し、先発の千賀も7回1失点と見事期待に応えた。強いて挙げれば、点差のついた試合で勝利の方程式(甲斐野、森)を起用する必要があったのかはやや疑問。シリーズがもつれた際に、じわりと効いてくる可能性もある。

<スタメン野手>
1 二 牧原大成 6.5
最初の2打席で2三振とリードオフの仕事は果たせなかったが、膠着状態の6回の第3打席目に先頭打者として二塁打でチャンスメーク。中村の犠牲フライで生還して3点目をもたらした。7回には貴重な2点適時打で試合を決定づけた。

2 遊 今宮健太 6.0
1番・牧原凡打の後の今宮はいつも怖い。1回は左翼前安打で出塁したが、直後の牽制死はもったいなかった。6回の好機ではきっちり犠打を決め、最終的には2安打と上々だった。

3 中 柳田悠岐 6.0
今季不調にあっても徹底マークを受けたが、3打席目の1死三塁では打ち気にはやることなく、しっかりボールを選んで四球で出塁。7回の一、三塁の好機では適時打を放って追加点を挙げた。

4 指 デスパイネ 5.0(6回交代)
4番としての仕事は果たせず。2打席凡退の後、6回裏は1死一、三塁の場面では死球でチャンスを広げた。3打席限りで交代した。

5 右 中村晃 6.0
2回、逆転を演出する右翼二塁打で出塁。6回には貴重な追加点となる犠牲フライを放った。“最低限”を完璧にこなす姿は、まさに中村ここにあり、という形だった。

6 左 グラシアル 6.5(8回交代)
1点を先制された2回裏に逆転の2ラン本塁打。インコース高目のストレートを左中間に運ぶ芸当は、なかなか見せられるものではない。打撃技術の高さを見せた。ただ、7回のピンチを広げるエラーはいただけない。

7 三 松田宣浩 5.5(7回交代)
2打席凡退も、7回はビッグイニングのきっかけになる二塁打で出塁。1安打ながらも、チームを盛り上がる存在感を見せた。
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