日本シリーズ第２戦は両チーム先発投手の好投で進行。息詰まる投手戦から試合終盤は一転し、ソフトバンクが３本のホームランで全得点を挙げて６－３で勝利した。 　ソフトバンクは高橋礼、巨人はメルセデスが序盤から互いにテンポのいい投球を続け、５回表までは相手打線をパーフェクトに封じ込む。

　最初に好機を作ったのはソフトバンクだった。５回裏に２死から松田宣浩がレフト前へヒットを放ち、この試合で両軍初の出塁。続く中村晃が四球を選んで得点圏へ走者を進めると、内川聖一がバッターボックスに入る。３球目の甘く入ったボールを叩いたが、打球はライトライナー。捉えた打球だったが野手の正面へ飛び、内川は苦笑いを浮かべた。

　すると、直後の６回。巨人は若林晃弘が死球で塁に出る。すかさず田中俊太が送りバントで好機を作ると、続く重信慎之介が放った打球は投手の横を抜けていった。だが、これはショートを守る今宮健太の正面へ。飛び出した二塁ランナーの若林は帰塁できず、併殺に倒れる。

　両チームとも訪れた最初のチャンスを生かせなかったが、メルセデスが76球で先に降板した直後、ソフトバンクがスコアを動かす。７回、先頭のデスパイネが、この回若林と変わった三塁、山本のエラーで出塁。代走の俊足・周東が、グラシアルのレフト前ヒットで一気に三塁へ到達する。

　ノーアウト一、三塁。絶好の場面で松田がセンター方向へ放ったフライは、バックスクリーンに吸い込まれた。この一打でソフトバンクが膠着状態を破り３点を先行する。

　すると、続く８回には柳田悠岐が打ち上げた打球もレフトフェンスを越えて、テラス席へ。福田秀平には２ランが飛び出して、リードを大量６点とした。

　巨人は９回に１死満塁から岡本和真のフェンス直撃打で２点を返して、阿部慎之助もタイムリーを放つなど、最後に意地は見せたがここまで。

　ソフトバンクは本拠地開催のシリーズ第１、２戦を連勝でスタート。第３戦は東京ドームに場所を移し、22日の18時15分から行われる。