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プロ野球

【オリ熱コラム2021】新球カーブで大躍進!ダルビッシュや山本由伸も称賛するオリックス19歳左腕・宮城大弥の進化

どら増田

2021.05.14

高卒2年目とは思えない落ち着きぶりも印象的。オリックスに「3人目」のエースが生まれた。金子拓弥(THE DIGEST写真部)

高卒2年目とは思えない落ち着きぶりも印象的。オリックスに「3人目」のエースが生まれた。金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 オリックスの高卒2年目左腕・宮城大弥が5月11日の日本ハム戦(東京ドーム)で8回111球、1失点の好投を見せて開幕から無傷の4勝目。規定投球回にも達し、防御率1.45はエース山本由伸の1.99を抜いてリーグトップに立った。

 初回、杉谷拳士にプロ初被弾を浴びた宮城だったが、「ホームランの球も失投ではあったけど、いい感覚で投げられた」と落ち着きを失わず、「各回の先頭打者をいいイメージで投げられたのが良かった」と振り返った。昨年に比べて成長した点については、「ピンチの場面でも抑えることができたり、調子を崩してもやれることはやれたので、そこは良くなった部分だと思う」と分析する。

 一方、由伸は後輩について「昨年から今年にかけての成長具合がすごく大きくて、いい意味で驚く部分がたくさんあります。僕も負けずにいいピッチングをしたい」と刺激を受けている様子。「野球の会話は結構してます。細かいところから多めに会話はしてる気がします」とも語っていて、実際に練習中は由伸や山岡泰輔と談笑している場面をよく目にする。マウンドを降りた時に見せるおっとりとした見た目のとおり、先輩たちからも可愛がられるタイプだ。
 
 今年の宮城の大きな武器になっているのが、スローカーブだ。「ストレート一本だとどうしても打たれてしまうので、緩急をつける球をずっと練習してきました。自分は真っすぐとスライダーのピッチャーで、どうしてもカウントが不利な場合はどちらかに絞られてしまうことが多かったので、そこでカーブを身につけて、緩急をつけて打者を抑えられたのが良かったですね」

 平均約143キロのストレートと40キロ近い落差があるカーブ、そこにスライダーも巧みに使ってくるため、バッターはタイミングが取りづらい。

 2年目の今季は開幕から好投していたが4月22日の練習中に体調不良を訴え、急性胃腸炎と診断されて登録を抹消。しかし、復帰登板となった5月3日の西武戦(メットライフドーム)、そして今回の日本ハム戦と、病気の影響をまったく感じさせなかった。
 

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