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【日本シリーズ第2戦|採点&寸評】ソフトバンク6-3巨人|7回1安打の高橋礼と決勝3ランの松田が「7.0」。巨人は岡本以外の先発野手が厳しい評価に

氏原英明

2019.10.21

0対0で迎えた7回に値千金の3ランを放った松田。文字通り、この試合のMVPだ! 提供:朝日新聞社

[日本シリーズ第2戦]ソフトバンク6-3巨人/10月20日/福岡ヤフオク! ドーム

【ソフトバンク・総評】
6.5
先発の高橋礼が7回1安打無失点の完璧なピッチング。前日の千賀の後を受け継いで大仕事を果たした。打っても、6回までは0行進が続いたが、相手投手が代わったところで好機をつかむと、一気に畳み掛けた。工藤監督の采配も随所に効き、2連勝に大きく貢献した。

<スタメン野手>
1 二 川島慶三 5.5(7回交代)
前日殊勲打の牧原に代わり、左投手対策として抜擢された。無安打に終わったものの、3打席目は四球を選んで盗塁も成功させるなど、まずまずの働きだった。

2 遊 今宮健太 5.0
4打数0安打と打席では結果でなかったが、守備では安定。6回表の1死二塁のピンチではライナーを捕球して、冷静にダブルプレーを成立させた。

3 中 柳田悠岐 6.0
6回2死三塁のチャンスで凡退。左投手のメルセデスにタイミングが合っていなかったが、8回裏に仕事。ソロ本塁打を左翼スタンドに運んで追加点をもたらした。
4 指 デスパイネ 5.0(7回交代)
2打数無安打も、3打席目は三塁エラーで出塁。これが決勝点を演出した。ただ、打席内ではナーバスになるシーンも散見された。

5 左 グラシアル 6.0(7回交代)
7回の無死一塁の好機では、むやみに手を出さずにカウントを作って左翼前安打。チャンスを広げて次の松田のホームランを演出した。

6 三 松田宣浩 7.0
5回にチーム初安打を放ち、7回には犠牲フライでも1点という中で、3ラン本塁打と最高の結果を残した。ここ一番の大仕事は「衰え」の二文字を感じさせない。

7 右 中村晃 6.5
3打数2安打1四球と3度の出塁でチャンスメーク。対左で昨日(5番)から打順を下げたものの、自身の役割をしっかり果たした。
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