予期せぬ事態に大谷翔平が見舞われた。

　現地時間５月26日に行なわれたオークランド・アスレチックス戦で、先発登板予定だったロサンゼルス・エンジェルスの大谷。だが、試合会場に向かっていたチームバスが交通渋滞に巻き込まれたために、登板回避を余儀なくされたのだ。

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　試合開始に間に合わないと判断したエンジェルスは、急遽、サンフランシスコの湾岸部を運行する鉄道『BART』に乗り換えて球場入り。しかし、「彼のルーティンがあって、それをやるためには午後４時までには練習を始めないといけない」と語ったジョー・マッドン監督は、翌日へのスライド登板を決断したのである。

　珍事とも言える事態だ。それだけにファンの間でも小さくない反響を呼んでいるが、無事に大谷をはじめとするエンジェルスの選手たちを送り届けた鉄道会社『SF BART』は、公式ツイッターで次のように発信している。
  「まずは、『ワオ！』だ。ショウヘイ・オオタニのような野球界のスーパースターを、我々のBARTにお迎えできるとは、何と光栄なことだろうか。中央管理センターでは、ベイブリッジで事故の間も、（球場最寄り駅の）コロシアム行き列車にまったく遅れがないことを確認している」

　リアル二刀流の可能性もあっただけに、現地メディアでも話題だ。MLB公式サイト『MLB.com』は、「二刀流であるオオタニを止めたのは、交通渋滞だった」と速報。さらにラテン系のアメリカ・メディア『BolaVIP』は、「驚きだ。オオタニは交通事故による渋滞に阻まれた」と銘打った記事内で、「運命はこの木曜日にオオタニが先発することを望んではいなかったのだ」と記した。

　思わぬアクシデントに阻まれた大谷は、現地時間５月28日のアスレチックス戦に登板予定だが、無事にマウンドに立てるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部