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「BBでなくKだったら…」大谷翔平、初回7失点も先頭打者の“際どい判定”で流れは変わっていた?

THE DIGEST編集部

2021.07.03

自己ワーストの7失点を喫した大谷だが、見識者は決して悲観していない。(C)Getty Images

自己ワーストの7失点を喫した大谷だが、見識者は決して悲観していない。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間6月30日、敵地で開催されたニューヨーク・ヤンキース戦に「1番・投手」でスタメン出場するも、被安打2、5四死球で自己ワーストの7失点を喫し0.2回でまさかの降板となった。

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 初回、表の攻撃で仲間に2点リードをもらい、マウンドに上がった26歳は、先頭のDJ・ラメイヒューをボールカウント3-2と追い込んだものの、6球目インコース高めにスライダーを投じるも、判定はボールで一塁に歩かせた。続く2番、3番にも連続フォアボールで満塁に。4番のジャンカルロ・スタントン、5番グレイバー・トーレスに連打を浴び2対2の同点と大波乱の幕開けとなった。

 その後、どうにか2死までこぎつけるも、7番に死球を与え再び満塁のピンチに。8番のブレット・ガードナーにカウント2-0とした3球目、インコース高めに4シームが決まったかと思われたが、判定はボール。4球目もストライクゾーンを外し、押し出し四球を出したところで、監督に交代を告げられた。

 球審の判定に対する疑問の声もあがっているが、審判にスコアカード(成績)をつける「Umpire Scorecards」によると、ジョン・リブカ球審のこの日の全体的な精度は94%(平均94%)で、一貫性は97%(平均96%)と上々の評価を受けている。
 
 ただ、この試合でのワーストミスコール3つのうち2つが大谷へのものだった。1つ目が先頭バッターへの6球目の判定で、2つ目は、満塁で迎えたガードナーへの3球目だ。この結果を受け、エンジェルスのラジオ局でホストを務めるトレント・ラッシュ氏は自身のTwitterで「審判の不平を言うためにいるわけではないけど…」と前置きし、以下のように見解を述べた。

「もしラメイヒューへの判定がBBでなくKだったらオオタニの昨晩の投球は違ったんじゃないかな?それから満塁で迎えた最後のガードナーへの3球目で、ボールカウント3-0になるか2-1で試合は変わっていた」

 最後に「ショウヘイ・オオタニのことを心配しない理由は、このような根拠があるから」と前向きに捉えていることを明かしている。そして「リブカ球審は、今シーズン私が見た中で最高の審判でした」と補足している。

 際どいボール判定により、不運にも大きく試合の流れが変えてしまった背番号17。それでも攻めたピッチングで、決して悲観する内容ではなかったとも言えるだろう。状態が悪くないだけに、早くも次回の登板に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部 
 

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