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「今季のなかでも最高!」大谷翔平が投じた渾身の“魔球”に米識者も驚嘆!「90マイルのやばいスプリット」

THE DIGEST編集部

2021.07.20

渾身の投球を披露した大谷。そのなかでも冴えわたったのは、「伝家の宝刀」だった。(C)Getty Images

 現地時間5月28日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地でのオークランド・アスレティックス戦で「2番・投手」で先発。惜しくも今季5勝目は逃したものの、6回96球を投げ、8奪三振・無失点の快投を披露した。
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 この日の大谷が見せた投球内容は決して悪いものではなかった。むしろ緊張感もある後半戦初登板としてはこれ以上にない出来だった。

 初回から剛腕が唸った。フォーシームは95マイル(約152キロ)を計測し、要所では"伝家の宝刀"であるスプリットが冴えた。「走者を置いてからの投球も良かったかな」という本人の言葉にあるように、課題でもあった制球力も1四球と大きく乱れなかった。

 とりわけ圧巻だったのが、6回に先頭の1番マーク・カナを迎えた場面で投じた一球だ。今季11本塁打を打っている難敵を前に、92マイル(約148キロ)と95マイル(約152キロ)の速球であっさりと追い込んだ大谷は、カーブをファウルにされてから90マイル(約144キロ)のスプリットで空振り三振に切って取ったのだ。
 
 試合後に本人が「自信のある球」と語ったスプリット。その大きな落差と球速は、米誌『Illustrated』が「ショウヘイ・オオタニはアンリアルだ」と驚嘆するほどに"非現実的"な一球だった。

 もはや"魔球"と評しても差し支えないであろう大谷のスプリットには、現地識者からも賛辞が相次いでいる。米スポーツ専門メディア『The Athletic』でも執筆していたブレント・マグワイア記者が自身のツイッターで、「今季、彼が投げたなかでも最高のスプリットだ。なんてこった」と評せば、「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は自身のツイッターにおいて、こう記している。

「ショウヘイ・オオタニ、90マイルのやばいスプリット」

 結果的に今季のエンジェルスにとって、"お馴染み"とも言える中継ぎ陣が打ち込まれる展開で、5勝目を逃した大谷。だが、洗練された魔球も披露した投球内容は悪くなかっただけに、次回登板で後半戦初勝利を掴めるかに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
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