ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間８月25日、敵地で行われたボルティモア・オリオールズ戦に「１番・投手」で先発出場。５回４失点で勝ち負けつかずだった。

　７連勝中だった大谷に対し、オリオールズは何とここまで19連敗中。与しやすしの相手に思われたが、何と立ち上がりから２被弾。１番セドリック・マリンズに投じたアウトコースへの初球はバックスクリーン右へと吸い込まれ、４番アンソニー・サンタンダーにも２球目を打たれてライトスタンドへ叩き込まれ、早くも２点を失ってしまう。

　大谷が１試合で２本以上ホームランを打たれるのはメジャー初。それが大型連敗中のオリオールズだったことには驚きの声も上がった。

　だが、エンジェルス打線は２回表に連打で２点を入れて試合を振り出しに戻す。さらに４回にはジャレッド・ウォルシュとブランドン・マーシュにもそれぞれ一発が出るなど、計６点と大谷を援護する。
 
　大谷も２回からスライダーとカットボールを中心に、時折スプリッターやカーブを織り交ぜる変化球主体の投球に切り替えるも、４回にはＤＪ・スチュワートに２ランを被弾。計４失点でここまで６試合続けていたクォリティ・スタートは達成できず。５回終了後に勝ち投手の権利を得てマウンドを降りたものの、４失点で防御率は3.00になってしまった。

　また、打者としての出場も６回限りで終了。第１打席、第２打席ともに空振り三振。第３打席はファーストゴロ、第４打席はふたたび空振り三振に倒れ、41号はお預けとなった。

　試合は８回に１点ビハインドのオリオールズが満塁の好機を作り、そこから２連続押し出しで７対６と逆転。この時点で大谷の９勝目は消滅してしまった。さらにオースティン・ヘイズの２点タイムリーとマリンズの犠牲フライで10対６と突き放して勝利。連敗を19で止め、８月２日以来24日ぶりに今季39勝目を挙げた。

構成●THE DIGEST編集部

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