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プロ野球

栗山巧が魅せた「記憶に残る安打5選」。2000安打の1本目、気合の咆哮、優勝を決定づける満塁弾も

nerimamo

2021.09.04

ライオンズ初の2000本安打を達成したキャプテン栗山。大の西武ファンである筆者がその中から印象的な5本のヒットを厳選した。写真:山手琢也

ライオンズ初の2000本安打を達成したキャプテン栗山。大の西武ファンである筆者がその中から印象的な5本のヒットを厳選した。写真:山手琢也

 ライオンズのフランチャイズプレーヤーである栗山巧が、ついに球団初の通算2000本安打を達成した。今回はその中から、私の思い出深い5本のヒットを振り返りたい。本当にたくさんの思い出があり、選ぶのが本当に大変だった。

【動画】ミスターレオ・栗山巧が2000本安打達成! 球団初の快挙はこちら

【1】近鉄ホーム最終戦でプロの第一歩を踏み出す 
・<通算安打数>1本目
・<日時>2004年9月24日/近鉄戦/大阪ドーム
・<相手>小池秀郎

 栗山のデビュー戦となったこの試合は、2004年限りでオリックスとの合併が決まっていた近鉄のホーム最終戦だった。消化試合と思えぬ雰囲気の中、栗山は「9番・レフト」でスタメン出場。プロの第一歩を踏み出した。初打席は高村祐の前に凡退したが、3打席目でライト前ヒットを放ち、2000安打への旅がスタートした。

 また、同級生かつ盟友である中村剛也は1年前の2003年9月28日にデビューしているが、その試合は翌年から北海道に移転する日本ハムのホーム最終戦だった。パ・リーグはこの2004年を境に大きく変化していった。そして、栗山・中村の同級生コンビがともに歴史をつないでいることも感慨深い。
 
【2】オープン戦首位打者の後の、まさかの「生みの苦しみ」
・<通算安打数>376本目
・<日時>2009年4月9日/オリックス戦/西武ドーム
・<投手>平野佳寿

 前年に「2番・レフト」に定着して最多安打とベストナインを獲得。この年から就任した渡辺久信監督の元、片岡易之、中島裕之、中村剛也とともに強力打線を形成し、4年ぶりの日本一に大きく貢献していた。連覇を目指した2009年も、オープン戦では12球団トップの打率.400と打ちまくったが、シーズンに落とし穴が待っていた。4月3日の開幕戦を3打数ノーヒットで終えると、5試合目までヒットが出ない。前年のタイトルホルダーとはいえまだレギュラー4年目、ファンからは心配の声も上がっていた。

 しかし、若手を我慢強く起用する渡辺監督は、栗山を2番で起用し続けて開幕から6試合目を迎える。そしてようやくこの日の3打席目、シーズン27打席目にしてライト前ヒット。スタンドからも一際大きな歓声が上がり、安堵の雰囲気が流れたことをよく覚えている。これ以降、ライオンズで開幕からヒットが出ない選手がいると、ファンの間で必ず引き合いに出される“事件”となっている。

【3】“アツすぎる”夜に終止符を打つサヨナラ打
・<通算安打数>1097本目
・<日時>2013年8月18日/楽天戦/西武ドーム
・<投手>ラズナー

 とにかく暑かったこの日の西武ドーム。西武は2回までに4点リードを奪うが、その後は点の取り合いに。3点ビハインドで9回を迎えたものの、10対11と1点差に迫る。なおも2死二三塁で栗山に打席が回る。この日はチームが15安打を放つ中、ひとり5打数無安打と沈黙していたが、振り抜いた打球は鋭く一二塁間を破る。同点のランナーに続き、二塁ランナーのヘルマンがホームへ。

 まだコリジョンルールがない時代だ。先に返球をつかんでいた嶋基宏にヘルマンが派手にタックルをかますと、ボールはグラブから落ちてサヨナラが決まった。チームメイトの手荒い祝福を受ける栗山の鬼気迫る表情、あまりに暑すぎる西武ドーム、壮絶な乱打戦という試合展開も相まって、異様な熱気に包まれるファン、フルイニング出場を続けていた秋山翔吾への代打スピリーと、忘れられないたくさんの要素が詰まった試合だった。
 
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