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MLB

ソーサvsマグワイアの伝説を彷彿!? 大谷翔平らが繰り広げる熾烈な本塁打王争いに米局が熱視線!「実に爽快だ」

THE DIGEST編集部

2021.09.13

大谷(中央)を中心に繰り広げられる今季の本塁打王争い。その熾烈な攻防はソーサ(左)とマグワイア(右)が演じた争いを想起させた。(C)Getty Images

大谷(中央)を中心に繰り広げられる今季の本塁打王争い。その熾烈な攻防はソーサ(左)とマグワイア(右)が演じた争いを想起させた。(C)Getty Images

 今シーズンは球史に残る1年だと言っても過言ではない。開幕から怒涛の快進撃を続けてきた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を筆頭に、実力派のスラッガーたちがハイレベルな攻防を繰り広げているからだ。

 とりわけ興味深いものとなっているのが、アメリカン・リーグの本塁打王争い。現地時間9月12日時点で、トップは44本を放っている大谷とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)。それを2本差でサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)が追っているという混沌ぶりである。

 あのベーブ・ルースが1918年に記録した「二桁本塁打・二桁勝利」の偉業にあと1勝と迫る大谷。そして史上最年少での三冠王を目指すゲレーロJr.と捕手では49年ぶりの本塁打王奪還を図るペレス。3人はいずれも“覚醒”ともいうべきシーズンを謳歌している。

 そんな本塁打王争いは、ついに現地で23年前の伝説のシーズンを想起させた。米スポーツ専門ネットワークの『ESPN』は、「“新顔”たちによる競争が活性化を求めていたMLBに新たな風を吹き込んでいる」と銘打った記事内で、こう記した。

「いったい何が、多くの人の興味をそそっているのか。まず、その争いが米国外で生まれた選手(日本人、ベネズエラ人、ドミニカ人)の間で起こっている点は重要だ。そして、数字的にはそれほどでもないが、1998年にサミー・ソーサとマーク・マグワイアが見せた『競争』のように、特に2人の若者(ゲレーロJr.と大谷)がタイトルを争っているという点も見逃せない」

 ソーサとマグワイアによる本塁打王争いを覚えている人も少なくないはずだ。当時、空前絶後の盛り上がりを見せたデッドヒートは、最終的に70本を放った後者が勝利するものの、66本を打った前者にも特大の賛辞が送られたのは言うまでもない。
 
 球史に語り継がれる伝説のシーズンと大谷たちが繰り広げる争いを重ね合わせた『ESPN』は、記事を次のように結んでいる。

「彼らの存在は、90年代後半の壮大な競争を知らなかった若い世代の観客にとって、今までになかったほど魅力的なものとなっている。シーズンを締めくくる月を最も興味深いものにする2人の若者とベテラン捕手の“ホームラン競争”は実に爽快だ」

 残り1か月を切った今季のMLB。そのなかで注目度を増している個人タイトル争いの行方から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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