プロ野球

【2021ドラフト候補ランキング最終版:31~50位】強打のブライトが順位急上昇、前川と鵜飼は圏外からランクイン!<SLUGGER>

西尾典文

2021.10.07

前川(左)は今夏の甲子園で2本塁打。鵜飼(中央)、ブライト(右)は中日の1位候補にも挙げられている。写真:滝川敏之、田中研治

 1月と6月に公開した2021年ドラフト候補ランキングは今回が最終版だ。前回のランキング発表後に行なわれた高校野球の地方大会と甲子園大会、社会人野球日本選手権と都市対抗予選、大学野球の秋季リーグ戦を踏まえ、順位にも大きな変動があった。まずは50位から31位までを見ていこう。

▼50位:安田悠馬[捕手・愛知大](前回順位:圏外)
(やすだ・ゆうま/右投左打/須磨翔風高)
愛知二部リーグで今年急浮上してきた左の強打者。185㎝、105㎏という堂々とした体格ながらスイングにキレがあり、その飛距離は圧倒的なものがある。この秋も130メートルを越える特大弾を連発してスカウト陣を驚かせた。捕手としても強肩が魅力だが、打撃を生かすのであればプロではファーストか外野に回る可能性もありそうだ。
タイプ診断:#怪力 #強肩

▼49位:前川右京[外野手・智弁学園高](前回順位:圏外)
(まえがわ・うきょう/左投左打)
高校1年夏から4番を任された左の強打者。選抜から春の近畿大会にかけて少し調子を落としていたが、その後はしっかり復調し、夏の甲子園では2本のホームランを放った。少しぶつけるような打ち方で木製バットへの対応は課題となりそうだが、高校球界でもトップクラスのパワーは大きな魅力だ。
タイプ診断:#長距離砲 #甲子園の星
 
▼48位:粟飯原龍之介[遊撃手・東京学館高](前回順位:圏外)
(あいばら・りゅうのすけ/右投左打)
今年の高校球界を代表する大型ショートストップ。入学時は細身でスピードだけが目立つ選手だったが、年々力をつけて楽々とスタンドまで運ぶようになった。攻守ともにプレーの形が良く、元々の持ち味であるスピードも健在。しっかり鍛えれば、プロでもショートのレギュラーを狙える素材である。
タイプ診断:#大型ショート #将来性◎

▼47位:山本大揮[投手・九州国際大付属高](前回順位:圏外)
(やまもと・だいき/右投右打)
九州を代表する大型の本格派右腕。春は少し調子を落として前回は圏外となったが、夏は改めて能力の高さを見せて再びランクインした。バランスの良さと躍動感のあるフォームで、140キロ台中盤のストレートは数字以上に勢いを感じる。夏は脇腹を痛めて回復途上だったが、それでも見事な投球を見せてスカウト陣を唸らせた。
タイプ診断:#まとまり #フォーム◎

▼46位:鵜飼航丞[外野手・駒沢大](前回順位:圏外)
(うかい・こうすけ/右投右打/中京大中京高)
今年の東都大学野球を代表する右の長距離砲。独特のタイミングのとり方でバットの無駄な動きは気になるものの、インパクトの強さと飛距離は目を見張るものがある。また、体重100㎏の巨漢ながら、外野の動きの良さとスローイングの強さも申し分ない。プロでしっかり鍛えれば中軸を打てる可能性も秘めた選手である。
タイプ診断:#未完の大器 #長距離砲
 
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