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MLB10球団による入札は必至!? 「注目するだけの価値がある」鈴木誠也の争奪戦はポスティング前から熾烈に

THE DIGEST編集部

2021.11.10

飛躍のシーズンを経て、渡米を決意したとされる鈴木。そんなサムライにMLBからは熱い視線が向けられている。写真:THE DIGEST写真部

 日本球界屈指の天才スラッガーに、野球の本場からの注目度が増している。今オフにポスティング・システムを利用してメジャー移籍を目指すとされている鈴木誠也(広島)だ。
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 すでに現地では多くの噂が飛び交っている鈴木だが、彼の今季成績は高い注目度に見合うだけのものがあった。レギュラーシーズンでは132試合に出場して打率.317で首位打者のタイトルを獲得。出塁率.433でもトップに君臨し、個人タイトル2冠を達成。また、今夏に行なわれた東京五輪では侍ジャパンの4番を務め、金メダル獲得に貢献した。

 2016年から重ねてきた「打率3割&25本塁打」の連続記録は史上3人目の6年まで伸びた。質のいい選球眼も兼ね備えたその打棒は間違いなく日本球界No.1なのだ。

 27歳という若さもあり、MLBの複数球団による争奪戦は、水面下で熾烈さを極めている。MLBの移籍情報を日夜発信している『MLB Trade Rumors』は、11月8日に発表した今オフの移籍市場における人気銘柄の格付けランキングにおいて、鈴木を全体20位と評価。予想契約4年5500万ドル(約60億5000万円)と価値をつけ、こう評した。

「海外のスター選手と契約するうえで必ず障壁となる変動と不確実性が生じる可能性はあるが、スズキに対する最も強気な見立ては、メジャーリーグ球団の中軸を打つのに十分なパワーを持つレギュラークラスの右翼手というものだ」
 
 同メディアは「コレアやシーガーらがいる移籍市場では知名度はあまりない」とも記した。が、アメリカの複数メディアでは、具体的な球団名も挙がっている。

 まず、「関係者の情報では球団はセイヤ・スズキを徹底的に調査した」と指摘したのは、ボストン・レッドソックスの地元ラジオ局『WEEI』だ。同メディアは、鈴木について「注目をするだけの価値があると球団幹部は見ている」と分析。そのうえで、こう続けた。

「彼はFA市場に入れば、クリス・ブライアント、ニック・カステヤノス、スターリング・マルテと並ぶ、最も人気のある外野手の1人になる」
 
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