プロ野球

西武の新助っ人・オグレディはどんな選手? 3Aで20本塁打&20盗塁を記録した"ユーティリティ"<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.11.26

西武の新外国人選手オグレディは何者? 一番の武器はバッティングではなくて……。(C)Getty Images

 盛り上がりを見せている日本シリーズの裏で、来季に向けて各チームは着々と戦力補強を進めている。11月26日、西武はパドレスからブライアン・オグレディ外野手(29)の獲得を発表した。

 オグレディは今季、ダルビッシュ有とともにパドレスでプレー。32試合で打率.157、2本塁打、OPS.600と結果を残せなかったが、3Aでの74試合では打率.281、15本塁打、OPS.913をマークした。渡辺久信GMは「タイプ的には中距離ヒッターです。ただ一発の魅力もあります」として、まさかの得点数リーグワースト2位に沈んだ"山賊打線"の底上げ役として期待を寄せている。

 メジャーでの3年間では計4本塁打、打率.184だったオグレディだが、3Aでは2019年にも打率.280、28本塁打、OPS.909、20盗塁の好成績をマークしており、日本球界で活躍する可能性は十分。レッズに在籍していたこの年は球団マイナー最優秀選手にも輝いている。

 もっとも、オグレディの魅力はバッティングではない。自他ともに認める「ユーティリティ性」が最大の持ち味だ。

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 先の19年は3Aで一塁64試合、センター33試合、レフト15試合、三塁3試合、ライト1試合と計5ポジションで出場。今季はメジャーでも4ポジションでフィールドに立った。守備の評価もまずまずで、秋山翔吾を失ってから安定感に欠ける西武外野陣を引き締める存在になるかもしれない。

 ちなみに、オグレディは高校までは外野がメインだったそうだが、大学で一塁手が不在だった際にたまたま守り、そこから複数ポジションを守る楽しさや価値に気づいたという。

 昨年3月にも、オグレディは日本か韓国の球団からオファーをもらっていたという。返事をする直前にトレードでパドレスに移ったことで、アジア移籍が1年延びた形になった。この間で学び得たことが果たして、西武の勝利につながるのか。答えは来年明らかになるだろう。

構成●SLUGGER編集部

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