プロ野球

【2021主力選手通信簿|ロッテ】佐々木朗や益田をはじめ投手陣は高評価。だが、次代を担う若手野手は不完全燃焼に<SLUGGER>

やまけん

2021.12.09

益田はクローザーながら、引き分けの場面でも登板をいとわぬ献身ぶりでチームに貢献した。写真:田口有史

 全12球団の主力選手の2021年シーズンを5段階の通信簿形式で振り返っていくこの企画。各選手のこれまでの実績や期待値も踏まえて査定し、評価していく。

※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=ガッカリです

【投手】
●小島和哉
[試合] 24 [勝敗] 10-4    [防御率] 3.76
[投球回 146.0    [K/9]    5.67    [BB/9]    3.14
評価:よくできました(A)
3年目の今季はプロ入り初の2ケタ勝利&規定投球回到達を成し遂げた。成績だけでなく、優勝のかかったシーズン終盤のマウンド上での姿や言動からもエースの自覚と頼もしさを感じた。

●岩下大輝
[試合]    23 [勝敗] 8-8 [防御率] 4.43
[投球回] 120.0    [K/9]    6.53    [BB/9]    3.45
評価:可もなく不可もなく(C)
前半戦だけで8勝を挙げる活躍も、後半戦は0勝、40.1回で防御率6.69と打ち込まれてしまった。決め球のフォークをより生かすためにも、第3球種の習得と精度向上に努めたい。

●二木康太
[試合] 22 [勝敗] 5-7    [防御率] 4.38
[投球回] 117.0    [K/9]    5.92    [BB/9]    2.15
評価:ガッカリです(E)
オープン戦は好調で開幕投手に任命されるも期待を裏切る投球。昨季の球威や制球が鳴りを潜め、24本もの本塁打を浴びた。佐々木朗や種市がローテ定着・復帰を目指す来季は正念場。

●美馬学
[試合] 21 [勝敗] 6-7    [防御率] 4.92
[投球回] 115.1    [K/9]    7.18    [BB/9]    2.50
評価:がんばりましょう(D)
2ケタ勝利を達成した昨季から一転して精彩を欠き、規定投球回到達も逃した。被安打139本はチームワーストで、一度打たれ出したら止まらないこともしばしば。10月の好投を来季につなげたい。
 
●石川歩
[試合] 12 [勝敗] 6-3    [防御率] 3.38
[投球回] 80.0    [K/9] 4.73 [BB/9] 1.01
評価:可もなく不可もなく(C)
シーズン途中に右ヒジ手術で離脱するも、9月の復帰後は6先発で4勝、防御率1.76と好投。稼働期間は安定したパフォーマンスを披露しており、来季は再び年間を通じた活躍に期待したい。

●鈴木昭汰
[試合] 23 [勝敗] 1-4    [防御率] 4.08    
[投球回] 79.1    [K/9]    8.62    [BB/9]    3.18
評価:可もなく不可もなく(C)
新人で開幕ローテーション入りを果たすも、援護が少なく1勝止まり。シーズン途中には中継ぎも経験した。決め球のスライダーは被打率.114を記録しており、来季以降も武器にしたい。

●益田直也
[試合] 67 [勝敗] 3-6    [防御率] 2.24 [セーブ]    38
[投球回] 64.1    [K/9]    9.51    [BB/9]    2.10
評価:よくできました(A)
リーグ最多の67試合に登板、38セーブを記録して2度目の最多セーブを獲得した。今季の蓄積疲労が心配だが、3年契約最終年となる来季もこの安定感を維持して試合を締めくくってほしい。

●佐々木朗希
[試合] 11 [勝敗] 3-2    [防御率] 2.27
[投球回] 63.1    [K/9]    9.66    [BB/9]    2.27
評価:よくできました(A)
5月のプロ初先発以降、登板を重ねる度に成長の跡を残した。すでに相手の主力打者も圧倒するボールを投げており、課題とされていた体力面も終盤に中6日を経験。来季はエース争いだ。