8月、これまで順調だった大谷に変化が表れた。7月29日から13試合連続ノーアーチ。本塁打の量産ペースが一気に鈍化した。相手バッテリーの警戒度が高まり、ボール球に手を出すケースも目立ってきた。好球必打のアプローチが崩れかけていた。
そんな中で、ジョー・マッドン監督が打開策を練った。2番から打順を変え、「1番・大谷」。これがさっそく機能した。
11日のブルージェイズ戦、本塁打王のタイトル争いを繰り広げていたブラディミール・ゲレーロJr.の前で38号2ランを放った。これをきっかけに徐々に調子を取り戻し、月間で5本のアーチを重ねた。とはいえ、本調子にはほど遠い状態だった。それでも、投打で常に全力プレーを見せることが、今季の大谷を象徴していた。
8月18日のタイガース戦。今季最長の8回を投げ、8勝目を挙げた。球数は90球。ナイトゲームだったが、翌日はデーゲーム。休む間のないほどのスケジュールだったが、それでもフル出場した。6打席に立ち、3打数2安打。チームの大逆転勝ちに貢献した。26日には先頭打者アーチとなる41号を放ち、自身初の規定打席にも到達。この時も、前日に5回84球を投げた翌日の試合で躍動した。夏場を迎えて疲労が蓄積される中でも、休むことなく働き続けた。 また、本塁打以外の形でもチームに貢献しようとする姿勢が強かった。28日のパドレス戦では、今季20個目の盗塁をマーク。球団史上初めて「シーズン40本塁打&20盗塁」に到達した。
これだけではない。8月の最後は「自身初」の快挙で締めくくった。
8月31日のヤンキース戦。3点リード、5回2死一、三塁の三塁走者だった。投球後に少し送れてスタートを切った一塁走者に反応した。捕手から二塁へ送球され、投手がかがんだ瞬間、大谷は思い切って走った。二塁ベースカバーに入った遊撃手による捕手への返球との勝負。大谷がトップスピードに乗ったままスライディングで飛び込み、左手でタッチをかいくぐった。
キャリア初のホームスチール成功だった。本塁打が出にくくなっても、足で貢献する。状況が変わりつつある中、野球への姿勢は変わらなかった。
初の本盗の直前、大谷は三塁コーチと話し込んでいた。その後、相手の守備位置を確認。二塁ベースカバーに入る遊撃手から本塁への送球は、コントロールが難しい状況だった。
そんな中で、ジョー・マッドン監督が打開策を練った。2番から打順を変え、「1番・大谷」。これがさっそく機能した。
11日のブルージェイズ戦、本塁打王のタイトル争いを繰り広げていたブラディミール・ゲレーロJr.の前で38号2ランを放った。これをきっかけに徐々に調子を取り戻し、月間で5本のアーチを重ねた。とはいえ、本調子にはほど遠い状態だった。それでも、投打で常に全力プレーを見せることが、今季の大谷を象徴していた。
8月18日のタイガース戦。今季最長の8回を投げ、8勝目を挙げた。球数は90球。ナイトゲームだったが、翌日はデーゲーム。休む間のないほどのスケジュールだったが、それでもフル出場した。6打席に立ち、3打数2安打。チームの大逆転勝ちに貢献した。26日には先頭打者アーチとなる41号を放ち、自身初の規定打席にも到達。この時も、前日に5回84球を投げた翌日の試合で躍動した。夏場を迎えて疲労が蓄積される中でも、休むことなく働き続けた。 また、本塁打以外の形でもチームに貢献しようとする姿勢が強かった。28日のパドレス戦では、今季20個目の盗塁をマーク。球団史上初めて「シーズン40本塁打&20盗塁」に到達した。
これだけではない。8月の最後は「自身初」の快挙で締めくくった。
8月31日のヤンキース戦。3点リード、5回2死一、三塁の三塁走者だった。投球後に少し送れてスタートを切った一塁走者に反応した。捕手から二塁へ送球され、投手がかがんだ瞬間、大谷は思い切って走った。二塁ベースカバーに入った遊撃手による捕手への返球との勝負。大谷がトップスピードに乗ったままスライディングで飛び込み、左手でタッチをかいくぐった。
キャリア初のホームスチール成功だった。本塁打が出にくくなっても、足で貢献する。状況が変わりつつある中、野球への姿勢は変わらなかった。
初の本盗の直前、大谷は三塁コーチと話し込んでいた。その後、相手の守備位置を確認。二塁ベースカバーに入る遊撃手から本塁への送球は、コントロールが難しい状況だった。
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