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高校野球

甲子園出場に囚われてきた聖光学院。センバツ2回戦敗退も常連校の楽しみな“リスタート”「もっと勝ちたい」

氏原英明

2022.03.25

勝負への貪欲さを見せた聖光学院。そんな成長の証を示したチームを斉藤監督も褒めている。写真:滝川敏之

勝負への貪欲さを見せた聖光学院。そんな成長の証を示したチームを斉藤監督も褒めている。写真:滝川敏之

 彼らにとって、“久しぶり”の甲子園はどう映ったのだろうか。

 昨夏に全国高等学校野球選手権大会への14年連続出場を逃した聖光学院は、この春に3年ぶりに甲子園に登場した。

 記録はいつか破られるものだが、「甲子園」が常に身近にあった彼らにとって、昨夏から今春の期間は特別な思いで臨んでいたに違いない。実際、聖光学院の斎藤智也監督は、次のように語っている。

「3年ぶり甲子園に来ることができて、『久しぶりにきたな』という喜びももちろんありましたけど、去年、県大会で負けたことによって、甲子園で勝つことの大切さということを念頭に置いてきた。勝負に対する貪欲さという部分においては意識が変わったのは事実ですね」

 聖光学院のナインたちが「甲子園は出て当たり前」と思っているわけではない。しかし、甲子園の常連校として君臨してきた彼らが、いつしか、甲子園に出場することで、一定の達成感に満たされていたのは多分にあっただろう。

 斎藤監督は常に「10年以上連続出場と言っても、全国で勝てていない地区の代表」と語ってきた。その“連続”が途絶えことによって、呼び覚まされた感情というのは確かにあったのだ。

 1回戦の二松学舎大付戦を9-3と勝ち抜き、迎えた近江との2回戦は初回から動いた。相手のエース山田陽翔を攻めて、1点を先制したのである。昨夏の甲子園を経験した強豪校の大黒柱をしっかり研究したうえでの先手だった。

 しかし、2回に聖光学院は近江打線の反撃を浴びる。

 先発・佐山未來は先頭の岡崎幸聖に四球を献上し、さらに1死から左翼安打と死球で満塁のピンチを招く。ここで9番の清谷大輔にセンターオーバーの適時二塁打を浴びて逆転を許すと、津田基、横田悟にも連続タイムリー。津布久3番・中瀬樹に犠牲フライを打たれて計5失点。あっという間にビハインドを背負う形となった。

 このシーンを斎藤監督は、こう描写する。

「立ち上がりをうまく攻めることはできた。(山田投手)は右打者にはスライダー、左打者にはスプリットを投げることが多いという特徴が出ていたので、試合を進めながら浮いてきたところを打とうと。先発の佐山は丁寧に投げてくれてはいたと思います。そこは評価してあげたいんですけど、2回は慎重になりすぎていたかなと思います」
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