昨年、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が球史を変える大活躍を見せ、今季も引き続きその一挙手一投足が注目されているが、同じように多くのスポットライトを集めている日本人選手がいる。鈴木誠也だ。
プロ野球史上3人目の6年連続打率3割&25本塁打をクリアした鈴木は現地時間3月17日、シカゴ・カブスと5年8500万ドル(約101億円)の大型契約を結んだ。渡米1年目の日本人野手では歴代最高額の金額を手にしたとあって、入団会見から注目を集めたわけだが、中でも話題を呼んだのが「背番号」についてだった。
広島時代は「51」「1」を背負ってきた鈴木だが、カブス移籍を機に選んだのは「27」だった。そして、その理由を聞かれると、鈴木は通訳を介さずにすっとマイクを手にして、「マイク・トラウト。アイ・ラブ・ユー」とコメント。まさかの"求愛"に会見場で笑いが起きただけでなく、この動画は200万回以上を再生されるほど話題を呼んだのだ。
【動画】「アイ・ラブ・ユー」全米が爆笑した、鈴木誠也のトラウトへの"求愛"がこれだ
鈴木からの突然のラブコール。果たして最強トラウトはどう感じたのだろうか。『Chicago Tribune』の取材に応じたトラウトは、その時の様子を事細かに語っている。
「アイ・ラブ・トラウト」が拡散された時、トラウトは大学男子バスケットボールの試合を観戦していたという。すると、友人たちから鈴木の発言についてたくさんのメッセージが届いて、日本の4番から多大なるリスペクトをされていることを知ったそうだ。もっとも、当時は鈴木について把握していたことはほとんどなかったけれども、彼の発言はとてもうれしかったという。トラウトは語る。
「本当に多くのことを意味しているよ。だって、遠い国の人に、そして誰かの人生に大きな影響を与えられているんだからね。僕はメジャーリーガーになってから、誰かに影響を与えたいと思っていて、例えばサインをしたり、毎日一所懸命にプレーしようと思っていたんだ。誰がその姿を見ているかは分からない。だけど間違いなく、スズキは僕のことを見てくれていたんだね。本当に特別なことだし、クールだと思う」
史上最高クラスの成績を残し続けていても、一切慢心することがないのは、こうした心構えがあるからなのだろう。トラウトが常に誰かにとってプラスの影響を与えたと思うようになったのは、彼自身の憧れが源泉にあったようだ。
「振り返ると、僕がメジャーに来てからずっと同じことをしているね。僕はアルバート・プーホルス、トリ・ハンター、バーノン・ウェルズの大ファンだったんだ。僕はキャリアを通じて、彼らのような素晴らしい人間になることが一つの目標だった。だからこそ、スズキのコメントは特別なことだし、うれしく思ってるよ」
プーホルス、ハンター、ウェルズはいずれも優れた成績を残しただけでなく、人格者としても知られている。トラウトがメジャー昇格時に同じチームにいた彼らの背中を見て育ってきたからこそ、「結果がすべて」という考えにはならずにここまできたようだ。
果たして鈴木は、憧れのトラウトのようにメジャーでも活躍できるのだろうか。"本家"のように数字を残すだけでなく、メジャーリーガーとしてのあるべき姿を見せてくれることを、トラウトも願っているはずである。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】いざ、メジャー挑戦へ! 「広島の至宝」鈴木誠也のベストショットを一挙公開!
【関連記事】広島はポスティング料でいくらもらった? 鈴木誠也の大型契約の詳報を米メディアが報道「それなりの待遇だ」
【関連記事】「獲得できなくて悔しい」鈴木誠也のカブス入団決定報にレンジャーズ番記者は嘆き。ジャイアンツ・スタッフは「シカゴは寒い」と煽り
プロ野球史上3人目の6年連続打率3割&25本塁打をクリアした鈴木は現地時間3月17日、シカゴ・カブスと5年8500万ドル(約101億円)の大型契約を結んだ。渡米1年目の日本人野手では歴代最高額の金額を手にしたとあって、入団会見から注目を集めたわけだが、中でも話題を呼んだのが「背番号」についてだった。
広島時代は「51」「1」を背負ってきた鈴木だが、カブス移籍を機に選んだのは「27」だった。そして、その理由を聞かれると、鈴木は通訳を介さずにすっとマイクを手にして、「マイク・トラウト。アイ・ラブ・ユー」とコメント。まさかの"求愛"に会見場で笑いが起きただけでなく、この動画は200万回以上を再生されるほど話題を呼んだのだ。
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鈴木からの突然のラブコール。果たして最強トラウトはどう感じたのだろうか。『Chicago Tribune』の取材に応じたトラウトは、その時の様子を事細かに語っている。
「アイ・ラブ・トラウト」が拡散された時、トラウトは大学男子バスケットボールの試合を観戦していたという。すると、友人たちから鈴木の発言についてたくさんのメッセージが届いて、日本の4番から多大なるリスペクトをされていることを知ったそうだ。もっとも、当時は鈴木について把握していたことはほとんどなかったけれども、彼の発言はとてもうれしかったという。トラウトは語る。
「本当に多くのことを意味しているよ。だって、遠い国の人に、そして誰かの人生に大きな影響を与えられているんだからね。僕はメジャーリーガーになってから、誰かに影響を与えたいと思っていて、例えばサインをしたり、毎日一所懸命にプレーしようと思っていたんだ。誰がその姿を見ているかは分からない。だけど間違いなく、スズキは僕のことを見てくれていたんだね。本当に特別なことだし、クールだと思う」
史上最高クラスの成績を残し続けていても、一切慢心することがないのは、こうした心構えがあるからなのだろう。トラウトが常に誰かにとってプラスの影響を与えたと思うようになったのは、彼自身の憧れが源泉にあったようだ。
「振り返ると、僕がメジャーに来てからずっと同じことをしているね。僕はアルバート・プーホルス、トリ・ハンター、バーノン・ウェルズの大ファンだったんだ。僕はキャリアを通じて、彼らのような素晴らしい人間になることが一つの目標だった。だからこそ、スズキのコメントは特別なことだし、うれしく思ってるよ」
プーホルス、ハンター、ウェルズはいずれも優れた成績を残しただけでなく、人格者としても知られている。トラウトがメジャー昇格時に同じチームにいた彼らの背中を見て育ってきたからこそ、「結果がすべて」という考えにはならずにここまできたようだ。
果たして鈴木は、憧れのトラウトのようにメジャーでも活躍できるのだろうか。"本家"のように数字を残すだけでなく、メジャーリーガーとしてのあるべき姿を見せてくれることを、トラウトも願っているはずである。
構成●THE DIGEST編集部
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