2022年のプロ野球は、2人の新監督が大きな注目を集めていた。"ビッグボス"新庄剛史監督(日本ハム)と"ミスター・ドラゴンズ"立浪和義監督(中日)だ。シーズンが開幕してまだ2週間が経ったばかり。だが、2人の新監督の采配はこれ以上ないほど対照的だ。
就任直後から型破りな言動で注目を集めてきた新庄監督は、予想通り采配面でも独自色を発揮している。もっとも、それが成功しているとはとても言えないのが現状だ。
開幕戦では、ドラフト8位ルーキーで本来はリリーフ型の北山亘基を先発させるサプライズ起用。これに関しては、「新庄監督ならいかにもやりそう」という気がしないでもなかったが、不可解だったのは伊藤大海の起用だった。
昨年、新人ながら10勝を挙げた伊藤は開幕戦で4番手として2イニング投げ、その次は中7日も空けて先発。すると、その次は中5日と短い間隔で先発させた。シーズン終盤の正念場ならともかく、序盤でのこのような起用法には首を傾げる向きも多い。
それだけではない。球界随一の選球眼を誇り、現在のチームで間違いなく最高の打者と言っていい近藤健介は、開幕から6番→3番→2番→1番→3番と目まぐるしく打順が変わり、しかも先発から外れた試合がすでに2度と、こちらも不可解な起用法が目立つ。
打順が目まぐるしく変わっているのは近藤だけではない。スターティングラインナップ全体が日替わり状態で、10日終了時点で1番打者を計9人、4番も5人起用。新助っ人のアルカンタラなどは出場12試合ですでに7つの打順を経験している。
現在の日本ハムは世代交代期。いろいろな選手を競争させながら戦力向上を図るという意思は理解できる。ただ、そうであればなおさら、中心選手の近藤や伊藤(2人は昨年の東京五輪代表メンバーでもある)に関しては、働き場を固定するのが普通の考えだろうが、"ビッグボス"はここでも独自路線を貫いている。
4月3日のオリックス戦では、8回1死三塁の場面で紅林弘太郎にカウント3-1となったところで敬遠を指示。なんと2年連続首位打者の吉田正尚と勝負させる奇策に出た。しかも紅林に盗塁され、カウント3-0になったにもかかわらずそのまま勝負させ、逆転タイムリーを浴びて敗戦した。
就任直後から型破りな言動で注目を集めてきた新庄監督は、予想通り采配面でも独自色を発揮している。もっとも、それが成功しているとはとても言えないのが現状だ。
開幕戦では、ドラフト8位ルーキーで本来はリリーフ型の北山亘基を先発させるサプライズ起用。これに関しては、「新庄監督ならいかにもやりそう」という気がしないでもなかったが、不可解だったのは伊藤大海の起用だった。
昨年、新人ながら10勝を挙げた伊藤は開幕戦で4番手として2イニング投げ、その次は中7日も空けて先発。すると、その次は中5日と短い間隔で先発させた。シーズン終盤の正念場ならともかく、序盤でのこのような起用法には首を傾げる向きも多い。
それだけではない。球界随一の選球眼を誇り、現在のチームで間違いなく最高の打者と言っていい近藤健介は、開幕から6番→3番→2番→1番→3番と目まぐるしく打順が変わり、しかも先発から外れた試合がすでに2度と、こちらも不可解な起用法が目立つ。
打順が目まぐるしく変わっているのは近藤だけではない。スターティングラインナップ全体が日替わり状態で、10日終了時点で1番打者を計9人、4番も5人起用。新助っ人のアルカンタラなどは出場12試合ですでに7つの打順を経験している。
現在の日本ハムは世代交代期。いろいろな選手を競争させながら戦力向上を図るという意思は理解できる。ただ、そうであればなおさら、中心選手の近藤や伊藤(2人は昨年の東京五輪代表メンバーでもある)に関しては、働き場を固定するのが普通の考えだろうが、"ビッグボス"はここでも独自路線を貫いている。
4月3日のオリックス戦では、8回1死三塁の場面で紅林弘太郎にカウント3-1となったところで敬遠を指示。なんと2年連続首位打者の吉田正尚と勝負させる奇策に出た。しかも紅林に盗塁され、カウント3-0になったにもかかわらずそのまま勝負させ、逆転タイムリーを浴びて敗戦した。