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「こんなヒットも打てるのか?」配球を“見極めた”大谷翔平の技ありの一打に米識者も感嘆!「不公平だよ」

THE DIGEST編集部

2022.04.30

苦手としてきた外角への変化球を捌いて、ヒットとした大谷。その打撃には賛辞が寄せられた。(C)Getty Images

 球界で唯一無二の偉才たる所以を大谷翔平が見せつけた。

 現地時間4月29日、ロサンジェルス・エンジェルスの大谷は、敵地で行なわれたシカゴ・ホワイトソックス戦に「4番・DH」でスタメン出場。初回に第4号となる一発を放つなど、5打数2安打1打点3得点1盗塁を記録した。
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 初回に好投手ルーカス・ジオリトから放った11試合ぶりの一発もさることながら、類まれなスキルが光ったのは、8回に巡ってきた第4打席だった。

 左腕のベネット・ソウザと対峙した大谷は、初球と2球目は、いずれも4シームを打たされてファウルにされ、あっという間に追い込まれてしまう。しかし、背番号17は、ここで相手バッテリーが決め球とした外角攻めへのストライクゾーンからボールゾーンへと曲がる86マイル(約136.4キロ)のスライダーを冷静に見極める。

 誘い球を見切った大谷は、4球目にふたたび投じられた外角低めへのスライダーを今度はアジャストする。3球目よりもコースは甘かったとはいえ、逃げていく難しいボールをバットの先で合わせると、巧みなバット捌きでセンター前へと弾き返したのだ。

 相手バッテリーの厳しい配球を読み、アベレージヒッターのようなバットコントロールで得点機を演出した大谷。そのスキルフルなプレーには、現地記者も感嘆する。エンジェルスの情報を発信するポッドキャスト番組『The Sports Lodge』のコメンタリーを務めるロジャー・ロッジ氏は、自身のツイッターで「フェアじゃない」というハッシュタグをつけ、次のようにコメントしている。

「ちょっと、ショウヘイは500フィート(約152.4メートル)も打てて、101マイル(約162.5キロ)の速球を投げて、こんなヒットも打てるのか? 不公平だよ」

 不振が指摘されていた4月中旬には、「打席に立っている結果よりかは、そんなにひどい見え方ではないかなとは思う」と語っていた大谷。この試合後にジョー・マッドン監督が「日に日に良くなり続けていると思うね」と話したように、技ありのヒットは上向きつつある状態を表す一打と言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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