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異次元の170キロ! 大学生右腕が“歴代2位”の球速を計時。165キロ超28球は“世界新”とも

THE DIGEST編集部

2022.05.02

“世界2位”の剛速球で一躍注目され始めたジョイス。将来はメジャーのトップクローザーとして活躍するかもしれない。(C)Getty Images

  かつて大台とされた球速150キロは、いまや平均で到達する投手が多くなった。そして新たな大台となった160キロだが、それすらも過去のものにしようとしている超豪腕が現れた。

 現地時間5月1日、テネシー大の3年生右腕ベン・ジョイスはオーバーン大戦に登板すると、7回に105.5マイル(約169.7キロ)を計測した。やや外れてボールとなったが、105.5マイルは自身が3月に記録した大学歴代最速104マイルを再び塗り替える新記録となった。

 もっとも、105.5マイルは大学という枠組みを超えても異次元の域だ。『スポーツ・イラストレイテッド』によると、この球速は2010年にアロルディス・チャップマンが(当時シンシナティ・レッズ)が記録した105.8マイル(約170.3キロ)に次ぐ"世界2位"だったという。

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「一球だけすごくても……」という声もあるかもしれないが、ジョイスの豪腕ぶりは単発のものではない。この日はリリーフとして4回を投げて1安打無失点、無四球6奪三振の快投を見せたが、投じた速球33球のうち、何と103マイル(約165.8キロ)は実に28球を数えたのだ。

 投球分析サイト『Codify』によれば、103マイル以上を1試合15球以上を投げた投手はメジャーリーグにも不在であり、ジョイスは"世界新"を打ち立てた格好だ。

 高校時代に100マイル(約161キロ)を記録したこともあるなど、若くから豪腕としての資質を秘めていたジョイス。しかし、大学進学後にトミー・ジョン手術を受け、今季が実質デビュー年となった。7月に行われるドラフト会議での指名は確実視されているが、多くのスカウトは3巡目前後と見ている。今後も快投を続けていくことで、世界記録はもちろん、上位指名も狙えるはずである。

構成●THE DIGEST編集部
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