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移籍か、残留か。大谷翔平の去就問題に米メディアも熱視線! 停滞する現状に「退団も少なからず現実味」と指摘も

THE DIGEST編集部

2022.06.17

FAが目前に迫るなかで、大谷の決断に注目が集まっている。(C)Getty Images

FAが目前に迫るなかで、大谷の決断に注目が集まっている。(C)Getty Images

 まさに球団の命運を懸けた交渉が水面下で実施されていたようだ。

 現地時間6月14日、米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、「ある関係筋の情報」として、2023年のオフに契約満了を迎える大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、代理人を務める『CAAスポーツの』のネズ・バレロ氏とともに、今季開幕前の春季キャンプ時に球団と延長交渉をしたとすっぱ抜いた。

 驚くべきは、やはり予想されるオファー額だ。同記者によれば、エンジェルスは二刀流で一躍ブレイクを遂げた27歳に対して、球界屈指の剛腕マックス・シャーザー(ニューヨーク・メッツ)の4330万ドル(約56億3000万円)を超える過去最高の平均年俸を用意する姿勢であるという。無論、これが締結に至れば、日本人史上最高額のそれを彼は手にする。

 もっとも、エンジェルスは「史上最高額のオファーがオオタニを引き留めるには必要だ」と理解しながらも、フリーエージェント(FA)市場で飛び交うような長期契約にはためらいがあるという。なぜなら、彼らはすでにアンソニー・レンドーンとマイク・トラウトと“超”が付くほどの大型契約を締結しているため、仮に大谷と4500万ドル(約58億5000万円)級の契約を結んだ場合に、3人だけで年間1億2000万ドル(約162億円)を浪費すると予想されるからだ。

 ゆえに大谷の契約動向は現地でも緊張感をもって報じられている。米野球メディア『Fan Sided』は「依然としてショウヘイ・オオタニとエンジェルスの未来は不透明なままだ」と契約延長交渉の現状を記したうえで、「オオタニは2023年のオフにフリーエージェントになれる権利を有している。春季キャンプ中の交渉の停滞が意味するのは、彼が退団する可能性が少なからず現実味を帯びたということだ」と強調した。
 
 また、同メディアは2019年に12年総額4億2650万ドル(約471億7500万円)というメガディールを締結したトラウトについては「彼を心配する必要がない。プロスポーツ界では滅多に見られなくなった生涯契約を結んでいる」と指摘。そして、次のようにレポートを結んだ。

「エンジェルスはいまオオタニとトラウトというスーパースターを引き留めながら、彼らを勝者にするためのチーム作りを余儀なくされている。すでにトラウトの引き留めには成功しているが、はたして壮大なプレッシャーのかかるなかで、オオタニを維持できるだろうか」

 移籍か、はたまた残留か――。かねてから「もっともっと楽しい、ヒリヒリするような9月を過ごしたい」とチームとしてのタイトル獲得を希望してきた大谷の動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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