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「戦力充実度」と「財政余裕度」から診断! 23年オフのFA市場で大谷翔平と最もマッチするチームは?【ナ・リーグ編】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.22

23年シーズン終了後にFAとなる大谷。早くもその動向は大きな注目を集めている。(C)Getty Images

23年シーズン終了後にFAとなる大谷。早くもその動向は大きな注目を集めている。(C)Getty Images

2023年シーズン終了後にFAとなる大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。その頃、彼に最もフィットする球団は果たしてどこなのか? 主力選手との契約内容や若手の育成状況、そして何より「24年以降に勝てるかどうか」。さまざまな要素から、大谷との「マッチ度」を検証する。
※SLUGGER2022年3月号の企画を再構成したものです

●アトランタ・ブレーブス
 昨季は途中補強が大当たりして見事26年ぶりの頂点に立った。ロナルド・アクーニャJr.、オジー・アルビーズとの格安長期契約はそれぞれ最長で28年、27年まで残り、投打に有望な若手選手も複数いることから、今後数年の視界も良好だ。

 ユニバーサルDH導入で、ブレーブスに限らずナ・リーグ球団全体に大谷の選択肢も広がるのも大きい。もっとも、アレックス・アンソポロスGMは思い切りの良さが持ち味ながらFA補強に関しては意外に堅実。球団自体もこれまでFA契約で総額1億ドル以上を投じたことはない。

▼戦力充実度 ★★★☆
▼財政余裕度 ★★★☆

●マイアミ・マーリンズ
 サンディ・アルカンタラを筆頭に優れた若手先発投手が数多くひしめき、野手でもジャズ・チゾムJr.が台頭。数年後はかなり楽しみなチームになっているはずだが、オーナーは大型補強には消極的。今年2月には、現役時代にヤンキースで栄光を極めたデレク・ジーターCEOが方向性の違いから突如辞任して波紋を呼んだ。

 過去には超大型契約を奮発した歴史もあり、14年にはジャンカルロ・スタントンと13年3億2500万ドルの巨額契約を結んだが、3年後にヤンキースへ放出。大谷とは縁がないまま終わりそうだ。

▼戦力充実度 ★★☆☆
▼財政余裕度 ★☆☆☆
●ニューヨーク・メッツ
 ヘッジファンドで巨万の富を築いたスティーブ・コーエンがオーナーとなり、フランシスコ・リンドーア、マックス・シャーザーと次々にスター選手を補強。「それなら大谷も……」といきたいところだが、さすがにそう簡単にはいかなそう。

 ジェイコブ・デグロムが今オフにオプトアウトしたとしても、リンドーア、シャーザーとすでに3000万ドルプレーヤーが2人。このペースで“爆買い”を続ければ、さすがに限界が来るはずなのだが、大谷獲得まで突っ走る姿も見たいような見たくないような……。

▼戦力充実度 ★★★★
▼財政余裕度 ★★★☆

●フィラデルフィア・フィリーズ
 元々資金力は潤沢なチームで、ここ3年でブライス・ハーパー、JT・リアルミュート、ザック・ウィーラーと次々と大物を獲得している。ただ、スターの脇を固める選手たちが弱く、ファーム組織も充実しているとはいえず。

 再建モードを終えたはずなのにここ数年は勝率5割前後をうろついて今後戦力が劇的に向上しそうな兆しもない。「派手な補強の割にチーム全体の費用対効果が悪い」という点ではエンジェルスとよく似ている。

▼戦力充実度 ★★★☆
▼財政余裕度 ★★★☆
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