●収穫と誤算
今シーズンから西村徳文監督が就任し、チームは明らかに変わった。西村監督は「アグレッシブ」をチームスローガンに掲げ、攻めたがゆえに失敗したことについては「失敗を恐れるな」と選手を咎めなかった。
その結果、福田周平、西浦颯大、佐野皓大らが台頭し、盗塁数は昨年の97から122に増加。オリックスは「走るチーム」という意識を植えつけた。序盤は不調だった吉田正尚は交流戦前から復調し、終盤は首位打者争いを演じるなど球界を代表するバッターに成長。退団した金子弌大(日本ハム)、西勇輝(阪神)が抜けた先発投手陣は、最優秀防御率を獲得した山本由伸、山岡泰輔の若きダブルエースが埋めてみせた。
こうした収穫があったにもかかわらず、チームは最下位に終わった。
これには大きな原因が二つある。
一つは守護神・増井浩俊の不調。もう一つは9月の9連敗である。
増井の不調は大きな誤算だった。増井自身が「3回続けて打たれることはない」と話していただけに、納得のいかないシーズンになってしまった。
また、チームが一気に若返りを図ったため、フルシーズン一軍経験をした選手が少なかった。選手の疲労は見ていて気の毒なほど溜まっていた。これは終盤のつまずきと無縁ではないだろう。
11月に投打を分けて行われた秋季キャンプでは、首脳陣が「全選手を把握する」狙いがあったという。西村監督は「意識づけはされたけど、優しい選手が多い。もっとアピールしないと」と、来季に向けて選手の貪欲さを求めている。
今シーズンから西村徳文監督が就任し、チームは明らかに変わった。西村監督は「アグレッシブ」をチームスローガンに掲げ、攻めたがゆえに失敗したことについては「失敗を恐れるな」と選手を咎めなかった。
その結果、福田周平、西浦颯大、佐野皓大らが台頭し、盗塁数は昨年の97から122に増加。オリックスは「走るチーム」という意識を植えつけた。序盤は不調だった吉田正尚は交流戦前から復調し、終盤は首位打者争いを演じるなど球界を代表するバッターに成長。退団した金子弌大(日本ハム)、西勇輝(阪神)が抜けた先発投手陣は、最優秀防御率を獲得した山本由伸、山岡泰輔の若きダブルエースが埋めてみせた。
こうした収穫があったにもかかわらず、チームは最下位に終わった。
これには大きな原因が二つある。
一つは守護神・増井浩俊の不調。もう一つは9月の9連敗である。
増井の不調は大きな誤算だった。増井自身が「3回続けて打たれることはない」と話していただけに、納得のいかないシーズンになってしまった。
また、チームが一気に若返りを図ったため、フルシーズン一軍経験をした選手が少なかった。選手の疲労は見ていて気の毒なほど溜まっていた。これは終盤のつまずきと無縁ではないだろう。
11月に投打を分けて行われた秋季キャンプでは、首脳陣が「全選手を把握する」狙いがあったという。西村監督は「意識づけはされたけど、優しい選手が多い。もっとアピールしないと」と、来季に向けて選手の貪欲さを求めている。