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「私は打席に立ちたくない」レンジャーズ番記者がため息を漏らした大谷翔平の被打率.092の“魔球”が話題に!

THE DIGEST編集部

2022.07.29

多彩な投球を実現させている大谷のスプリット。そのキレ味はレンジャーズ戦でも冴えわたった。(C)Getty Images

 鵜の目鷹の目の現地記者も驚くピッチングだった。

 現地時間7月28日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦に「1番・DH兼投手」で先発登板。6回(98球)を投げて11奪三振をマークするも2失点。味方打線の援護が得られずに、6敗目(9勝)を喫した。

 本人が「多少はやっぱりあります」と語ったように、現地時間7月25日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で負った右膝付近への自打球による打撲の影響はあった。ゆえに6回までに98球を要した。しかし、それでもコーリー・シーガーらメジャー屈指の好打者が居並ぶ打線から2桁奪三振を奪うのが大谷の凄みである。6試合連続での2桁奪三振は、メジャー史上でも6人目の快挙だった。

 そんな大谷のボールには、目の肥えた記者も目を丸くする。MLB公式サイトで、レンジャーズ番を務めるケネディ・ランドリー記者は、「スプリットは『あぁもう』って感じだ。あれがどれだけ打ちにくいかはみんな打席に入って見てくるといい。それでいて彼は100球近く毎試合投げるんだ」と語った"贔屓チーム"を指揮するクリス・ウッドワード監督のコメントを紹介。そのうえで、こう論じた。
 
「ひとつだけ、言わせて。私ならショウヘイ・オオタニと対戦するために、バッターボックスには立ちたくない」

 数多の名投手たちを追ってきたであろうランドリー記者が「打席に立ちたくない」というのも無理はない。この日も冴えわたった大谷のスプリットは、通算の被打率.092、長打率.145と驚異的な値だ。相手打者からすれば、「打てない」と嘆きたくなる一球なわけである。

 まさに手に負えない魔球に磨きがかかり、三振の山を築いている大谷。次回登板では、ノーラン・ライアンが1977年に達成したエンジェルスの球団記録である7試合連続2桁奪三振の快挙が見られるかに大いに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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