現地8月2日、メジャーリーグはトレード・デッドラインを迎え、例年通り、締め切り直前になって数々の大物が動く激しい1日となった。果たしてどの選手がどのチームへ移籍したのか、主な動きをまとめていこう。
※★印=今オフFA(オプション含む)
【オリオールズ】
●ブランドン・フィリップス(OF←レイズ)
【レッドソックス】
●エリック・ホズマー(1B←パドレス)
●トミー・ファム★(OF←レッズ)
【ヤンキース】
●フランキー・モンタス(SP←アスレティックス)
●アンドリュー・ベニンテンディ★(LF←ロイヤルズ)
●ハリソン・ベイダー(CF←カーディナルス)
●ルー・トリビーニョ(RP←アスレティックス)
【レイズ】
●デビッド・ペラルタ★(LF←ダイヤモンドバックス)
●ホゼ・シリ(CF←アストロズ)
【ブルージェイズ】
●ウィット・メリフィールド(UT←ロイヤルズ)
●アンソニー・バス★(RP←マーリンズ)
●ザック・ポップ(RP←マーリンズ)
●ミッチ・ホワイト(SP←ドジャース)
【ツインズ】
●タイラー・マーリー(SP←レッズ)
●マイケル・フルマー(RP←タイガース)
●ホーヘイ・ロペス(RP←オリオールズ)
【アストロズ】
●クリスチャン・バスケス(C←レッドソックス)
●トレイ・マンシーニ★(1B←オリオールズ)
●ウィル・スミス(RP←ブレーブス)
【マリナーズ】
●ルイス・カスティーヨ(SP←レッズ)
●カート・カサリ(C←ジャイアンツ)
●マシュー・ボイド(RP←ジャイアンツ)
●ジェイク・ラム(3B←ドジャース)
ナ・リーグでは超大物ホアン・ソトを獲得したパドレスが大型補強を展開したが、ア・リーグで“本気全開”だったのが、2009年以来の世界一を目指すヤンキースだ。
オールスター終了直後にロイヤルズから巧打好守のベニンテンディを補強すると、8月1日には昨季ア・リーグ防御率&奪三振数リーグ4位の好投手モンタスらを獲得。さらにカーディナルスの元気印ベイダーも加えた。
ヤンキースは大谷翔平(エンジェルス)を積極的に狙っていた球団の一つだった。方向転換した結果、大谷と比べればインパクト自体は薄かったかもしれないが各方面で手堅く戦力を底上げすることに成功。名より実を取る補強だった。
同じ東地区では、ブルージェイズが課題のブルペンにマーリンズからアンソニー・バースらを加えつつ、ユーティリティ+盗塁王3回の実力者、ウィット・メリフィールドを獲得。ただ、もっと大規模な補強を期待していたファンやメディアからは失望の声も出ている。
ザンダー・ボガーツら大物選手の動向が注目されたレッドソックスだったが、正捕手のクリスチャン・バスケスを手放す程度にとどまった。そのバスケスは1日、敵地でのアストロズ戦の打撃練習中に相手チームへ放出されるという、いかにもメジャーらしい放出劇が話題となった。レッドソックスは「売り」一方ではなく、パドレスから一塁手のエリック・ホズマー、レッズから外野手のトミー・ファムを獲得した。ホズマーはソトの交換要員としてナショナルズへ移るはずだったが、トレード拒否権を発動。残り契約の4400万ドルの大半をパドレスが負担する形でレッドソックスへ移った。
アストロズはバスケスの他、ユリ・グリエルが低調な一塁のグレードアップにマンシーニを獲得。加えて、ジェイク・オドリッジとの交換で昨季の世界一胴上げ投手となったスミスを補強し、盤石の体制を敷いている。
21年ぶりのプレーオフ進出を目指すマリナーズも積極的に動いた。今夏のトレード市場で、投手では最高の評価を受けていたカスティーヨを球団No.1有望株のノエルビ・マーテイら4選手との交換で獲得した。
ツインズはリリーフ転向して大化けしたロペスを補強。さらに昨季13勝のマーリー、16年新人王のフルマーを獲得して、先発・ブルペン両面のグレードアップに成功した。故障者が相次いでいるレイズはペラルタ、シリと外野陣をてこ入れ。ただ、課題の攻撃力強化は十分果たせたとは言えず、今後の戦いに不安も残る。
果たして、新天地へ移った選手たちは期待通りに結果を残し、補強球団をポストシーズン、さらにはワールドチャンピオンへ導くことができるのだろうか。
構成●SLUGGER編集部
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●ブランドン・フィリップス(OF←レイズ)
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●エリック・ホズマー(1B←パドレス)
●トミー・ファム★(OF←レッズ)
【ヤンキース】
●フランキー・モンタス(SP←アスレティックス)
●アンドリュー・ベニンテンディ★(LF←ロイヤルズ)
●ハリソン・ベイダー(CF←カーディナルス)
●ルー・トリビーニョ(RP←アスレティックス)
【レイズ】
●デビッド・ペラルタ★(LF←ダイヤモンドバックス)
●ホゼ・シリ(CF←アストロズ)
【ブルージェイズ】
●ウィット・メリフィールド(UT←ロイヤルズ)
●アンソニー・バス★(RP←マーリンズ)
●ザック・ポップ(RP←マーリンズ)
●ミッチ・ホワイト(SP←ドジャース)
【ツインズ】
●タイラー・マーリー(SP←レッズ)
●マイケル・フルマー(RP←タイガース)
●ホーヘイ・ロペス(RP←オリオールズ)
【アストロズ】
●クリスチャン・バスケス(C←レッドソックス)
●トレイ・マンシーニ★(1B←オリオールズ)
●ウィル・スミス(RP←ブレーブス)
【マリナーズ】
●ルイス・カスティーヨ(SP←レッズ)
●カート・カサリ(C←ジャイアンツ)
●マシュー・ボイド(RP←ジャイアンツ)
●ジェイク・ラム(3B←ドジャース)
ナ・リーグでは超大物ホアン・ソトを獲得したパドレスが大型補強を展開したが、ア・リーグで“本気全開”だったのが、2009年以来の世界一を目指すヤンキースだ。
オールスター終了直後にロイヤルズから巧打好守のベニンテンディを補強すると、8月1日には昨季ア・リーグ防御率&奪三振数リーグ4位の好投手モンタスらを獲得。さらにカーディナルスの元気印ベイダーも加えた。
ヤンキースは大谷翔平(エンジェルス)を積極的に狙っていた球団の一つだった。方向転換した結果、大谷と比べればインパクト自体は薄かったかもしれないが各方面で手堅く戦力を底上げすることに成功。名より実を取る補強だった。
同じ東地区では、ブルージェイズが課題のブルペンにマーリンズからアンソニー・バースらを加えつつ、ユーティリティ+盗塁王3回の実力者、ウィット・メリフィールドを獲得。ただ、もっと大規模な補強を期待していたファンやメディアからは失望の声も出ている。
ザンダー・ボガーツら大物選手の動向が注目されたレッドソックスだったが、正捕手のクリスチャン・バスケスを手放す程度にとどまった。そのバスケスは1日、敵地でのアストロズ戦の打撃練習中に相手チームへ放出されるという、いかにもメジャーらしい放出劇が話題となった。レッドソックスは「売り」一方ではなく、パドレスから一塁手のエリック・ホズマー、レッズから外野手のトミー・ファムを獲得した。ホズマーはソトの交換要員としてナショナルズへ移るはずだったが、トレード拒否権を発動。残り契約の4400万ドルの大半をパドレスが負担する形でレッドソックスへ移った。
アストロズはバスケスの他、ユリ・グリエルが低調な一塁のグレードアップにマンシーニを獲得。加えて、ジェイク・オドリッジとの交換で昨季の世界一胴上げ投手となったスミスを補強し、盤石の体制を敷いている。
21年ぶりのプレーオフ進出を目指すマリナーズも積極的に動いた。今夏のトレード市場で、投手では最高の評価を受けていたカスティーヨを球団No.1有望株のノエルビ・マーテイら4選手との交換で獲得した。
ツインズはリリーフ転向して大化けしたロペスを補強。さらに昨季13勝のマーリー、16年新人王のフルマーを獲得して、先発・ブルペン両面のグレードアップに成功した。故障者が相次いでいるレイズはペラルタ、シリと外野陣をてこ入れ。ただ、課題の攻撃力強化は十分果たせたとは言えず、今後の戦いに不安も残る。
果たして、新天地へ移った選手たちは期待通りに結果を残し、補強球団をポストシーズン、さらにはワールドチャンピオンへ導くことができるのだろうか。
構成●SLUGGER編集部
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