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「ジャッジやプーホルスだけじゃない!」米記者がヤクルト村上宗隆の驚異的なHR量産ペースに注目!「シーズン本塁打記録と三冠王に迫る」

THE DIGEST編集部

2022.08.23

シーズン60本塁打の達成も見えてきた村上。その打棒は海の向こうにも聞こえているようだ。写真:滝川敏之

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平と並んで、現在アメリカン・リーグのMVPの最有力候補と言われるのがニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジだ。

 ジャッジは現地時間22日に行われたニューヨーク・メッツ戦で今季47号ソロを放ち、ア・リーグ2位のヒューストン・アストロズのヨーダン・アルバレスに16本差をつけた。このままのペースで本塁打を打ち続けると、2001年以来となるシーズン60本塁打を達成する試算だ。

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 しかし、60本塁打で注目されているのは、ジャッジだけではない。日本のプロ野球にもシーズン60本塁打も夢ではない勢いでホームランを量産している選手がいる。現在、セ・リーグトップの本塁打数を放っているヤクルトスワローズの三塁手、22歳の村上宗隆だ。

 村上は、今シーズン109試合に出場し、44本塁打、打率.327、107打点を記録していて、いずれもリーグトップの成績で、三冠王が期待されている。

 昨年は全143試合に出場し、39本塁打、打率.278、112打点の好成績を残したが、今季は昨季を凌ぐ成績であるのに加え、今季はあと34試合残っているので、記録を伸ばす時間が十分にある。このままのペースで本塁打を打ち続けるとシーズンの最後には58本の本塁打が予測される。

 ジャッジやあるいは通算700本塁打に手が届きそうなプホルスらと同様に驚異的なペースで本塁打を打ち続ける村上に対して、『CBS SPORTS.com』のR.Jアンダーソン記者も「歴史に残るようなスイングをするのは彼らだけではない。村上は日本プロ野球のシーズン本塁打記録と、三冠王を追い求めている」と、日本屈指の若手スラッガーを絶賛するコメントを残している。

 NPBにおけるシーズン60本塁打は、ヤクルトに所属していたウラディミール・バレンティン氏が2013年に達成して以来となる。日本人としては、1964年に55本を達成した読売ジャイアンツの王貞治氏の記録が残っているが、その記録にまさに迫ろうとしている。また、村上が三冠王を達成したならば、阪神タイガースに所属していた、ランディー・バース氏が1986年に獲得して以来の快挙だ。

 あくまでもチームの優勝を一番の目標にしている村上。現在、スワローズはリーグ首位を走ってはいるものの、2位のDeNAベイスターズが6連勝で4ゲーム差に接近しており、26日(日本時間)からは敵地での直接対決が控えている。そんな予断を許さない状況だからこそ、村上のバッドに期待が一身に集まるに違いない。

 プロ野球の記録を塗り替えるかもしれない22歳の若者に今後ますます注目したい。

構成●THE DIGEST編集部
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