多くの学校たちがしのぎを削った末に、宮城県代表の仙台育英が東北勢初の優勝を飾った第104回高校野球選手権大会。我々を沸かせてくれた選手たちの中から、スポーツジャーナリストの氏原英明氏がベストナインを選定した。
投手:仲井慎(下関国際)
捕手:片野優羽(市立船橋)
一塁:丸山一樹(大阪桐蔭)
二塁:高中一樹(聖光学院)
三塁:伊藤櫂人(大阪桐蔭)
遊撃:福谷宇楽(社)
外野:浅野翔吾(高松商)
外野:三好元気(聖光学院)
外野:山田陽翔(近江)
大会前の下馬評では「スター選手不在」とも囁かれていたが、個々にはそれぞれ魅力ある選手がいたのも事実だ。大会が終わってから10日以上が経つのに恐縮するが、ここに大会ベストナインを選出した。
今大会、マウンドで最も輝いた投手には、下関国際の仲井を挙げたい。準々決勝の大阪桐蔭戦では6回途中からの登板で力投。7回のトリプルプレーも、仲井の猛然としたダッシュとスローイングがあった。勝負度胸が据わっていて、今大会のMVPと言ってもいい。
注目度では近江の山田の方が高かったが、仲井の場合は春のセンバツ優勝校と準優勝校をともに撃破したインパクトが強かった。これからの仲井がどのような人生の選択をしていくのか気になるところだが、投手として能力をさらに磨けば、山田とは同世代の良きライバルになるのではないか。
今大会の捕手は特に豊作だった。松尾汐恩(大阪桐蔭)をはじめ、野田海人(九州国際大付)渡部海(智弁和歌山)のU-18代表組や、大会3本塁打の土屋奏人(鶴岡東)、山浅龍之介(聖光学院)といった好素材も多かったが、それらの選手をあえて外して選んだのが市立船橋の片野だ。
片野の魅力は扇の要として大きく構える雰囲気だ。投手だけでなく、守備陣全体を落ち着かせる「温かさ」がある。1回戦の興南戦では坂本崇斗、森本哲星の長所を引き出すリードを見せ、2点差の8回裏には追撃のソロ本塁打も放っている。
投手:仲井慎(下関国際)
捕手:片野優羽(市立船橋)
一塁:丸山一樹(大阪桐蔭)
二塁:高中一樹(聖光学院)
三塁:伊藤櫂人(大阪桐蔭)
遊撃:福谷宇楽(社)
外野:浅野翔吾(高松商)
外野:三好元気(聖光学院)
外野:山田陽翔(近江)
大会前の下馬評では「スター選手不在」とも囁かれていたが、個々にはそれぞれ魅力ある選手がいたのも事実だ。大会が終わってから10日以上が経つのに恐縮するが、ここに大会ベストナインを選出した。
今大会、マウンドで最も輝いた投手には、下関国際の仲井を挙げたい。準々決勝の大阪桐蔭戦では6回途中からの登板で力投。7回のトリプルプレーも、仲井の猛然としたダッシュとスローイングがあった。勝負度胸が据わっていて、今大会のMVPと言ってもいい。
注目度では近江の山田の方が高かったが、仲井の場合は春のセンバツ優勝校と準優勝校をともに撃破したインパクトが強かった。これからの仲井がどのような人生の選択をしていくのか気になるところだが、投手として能力をさらに磨けば、山田とは同世代の良きライバルになるのではないか。
今大会の捕手は特に豊作だった。松尾汐恩(大阪桐蔭)をはじめ、野田海人(九州国際大付)渡部海(智弁和歌山)のU-18代表組や、大会3本塁打の土屋奏人(鶴岡東)、山浅龍之介(聖光学院)といった好素材も多かったが、それらの選手をあえて外して選んだのが市立船橋の片野だ。
片野の魅力は扇の要として大きく構える雰囲気だ。投手だけでなく、守備陣全体を落ち着かせる「温かさ」がある。1回戦の興南戦では坂本崇斗、森本哲星の長所を引き出すリードを見せ、2点差の8回裏には追撃のソロ本塁打も放っている。
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