レギュラーシーズンを終え、プレーオフまっただ中のメジャー・リーグ。プレーオフの話題とともに、個人タイトルの行方に関しても議論は白熱の一途をたどっている。とりわけ、ア・リーグにおいては、アーロン・ジャッジ（ニューヨーク・ヤンキース）と大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）のMVP競争は各メディアの大きな話題となっている。

　ア・リーグ年間最多本塁打記録となる62本塁打を放ち、長打率686、OPS1.111、10.6（bWAR）という異次元の大活躍を見せ、ヤンキースの地区優勝に貢献したジャッジ。

　かたや、打っては34本塁打、95打点、OPS.875、投げては15勝、防御率2.33、奪三振率11.87と圧巻のパフォーマンスを披露した大谷。どちらが受賞してもおかしくない状況であり、各メディアによって、見解も異なっている。

　そんななか、由緒ある学生スポーツメディア『The TARTAN』は各リーグのMVP、サイ・ヤング賞などの個人タイトルの予測を行った。

【動画】圧倒的だった１年！ MLB公式がまとめた大谷翔平の2022年のプレーバック 　同メディアはアーロン・ジャッジをア・リーグのMVPに選出。しかしながら、MLB史上最高のオールラウンドな攻撃的シーズンとなったジャッジを推しているものの、大谷に関しては「他の年であればオオタニが受賞するのだが、ショウヘイは毎年、自分の部門の賞が必要になりそうな予感がする」と記載している。

　ナ・リーグ MVPには、史上最高の三塁手と言われているノーラン・アレナド（セントルイス・カージナルス）を選出。シーズン中10回目のゴールドグラブ獲得となる可能性が高いアレナドは打率.293 30本塁打、103 の打点を残している。

　ア・リーグのサイ・ヤング賞にはすでに2度のサイ・ヤング賞を受賞し、今シーズン大怪我からの素晴らしいカムバックを果たしたジャスティン・バーランダー（ヒューストン・アストロズ）を選出。18勝4敗、防御率1.75と圧倒的な成績を残した。大谷は5位に選ばれている。

　またナ・リーグのサイ・ヤング賞はサンディ・アルカンタラ（マイアミ・マーリンズ）を選出。2014年以来最多での6完投をし、14勝9敗、防御率2.28の記録を残している。228.2イニングを投げることができ、しかも207奪三振、WHIP0.980を維持、彼ほどブルペンの負担を減らした投手はいないと言えるだろう。

　史上稀に見るハイレベルな戦いが続いた今季のレギュラーシーズン。各個人タイトルは、一体誰が受賞するのか発表に注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部
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