プロ野球

「安定の西武率」「有原じゃないの?」「阪神は今年も…」NPB発表のベストナインに賛否の声が殺到!ファンの本音は?

渡辺敏史

2019.11.26

西武からは最多5人がベストナイン入り。惜しくも選からは漏れたが、外崎(中央)を推すファンの声も多かった。写真:徳原隆元

 日本野球機構(NPB)は25日、2019年度の「ベストナイン」を発表。NPBの公式SNSには、多くのプロ野球ファンから、選考に関して賛否の声が殺到している。

 まずは両リーグのベストナインを見ていこう。

【パ・リーグ】
投手:千賀滉大(ソフトバンク)初受賞
捕手:森友哉(西武)2年連続2度目
一塁手:山川穂高(西武)2年連続2度目
二塁手:浅村栄斗(楽天)4年連続4度目
三塁手:中村剛也(西武)4年ぶり6度目
遊撃手:源田壮亮(西武)2年連続2度目
外野手:秋山翔吾(西武)3年連続5度目
外野手:吉田正尚(オリックス)2年連続2度目
外野手:荻野貴司(ロッテ)初受賞
指名打者:デスパイネ(ソフトバンク)2年ぶり2度目

【セ・リーグ】
投手:山口俊(巨人)初受賞
捕手:曾澤翼(広島)3年連続3度目
一塁手:ビシエド(中日)2年連続2度目
二塁手:山田哲人(ヤクルト)2年連続5度目
三塁手:高橋周平(中日)初受賞
遊撃手:坂本勇人(巨人)2年連続5度目
外野手:鈴木誠也(広島)4年連続4度目
外野手:丸佳浩(巨人)4年連続5度目
外野手:ソト(DeNA)2年連続2度目

 パ・リーグではリーグ2連覇の西武から最多の5名が選出され、日本ハムは選出者がゼロ。初受賞はソフトバンクの千賀とロッテの荻野で西武の森が最多得票数(251票)を獲得した。

 セ・リーグはリーグ制覇の巨人から最多の3名が選出。阪神は選出者がゼロとなった。初受賞は巨人の山口と中日の高橋で、巨人の坂本が最多得票数(294票)を獲得した。
 
 これらの選出に対して、最も多く見られたのが「ライオンズすげーな」、「安定の西武率」といった西武勢を称える声だ。中には、「内野ライオンズの選手で埋まったのすごい」「内野手全部西武やん」と昨年まで西武に在籍した浅村を含めたものまであった。

 一方で「外崎は無理だったか」、「浅村栄斗⇒外崎修汰の間違いじゃないの?」と66票差で浅村に敗れた外崎を推す声も多かった。また、「有原じゃないの?」「ピッチャーは有原でいいやん」と最多勝を受賞し、防御率や勝率も千賀を上回った有原が48票差をつけられたことへの疑問の声も上がっている。

 セ・リーグでは、「ほぼ納得のメンツ」、「妥当だね」と概ねベストナインの選出に異論の声がなく、「周平とビシエドおめでとう!」「中日から二人も!!うれしい」と高橋の初受賞を喜ぶ中日ファンのコメントが多かった印象だ。

 また、「阪神は今年もベストナイン受賞選手0か」「阪神だけが誰も選ばれていません」と阪神ファンの嘆きも聞こえた。実際に2015年に遊撃手で鳥谷、外野手で福留がベストナインに選ばれた後、4年連続で選出されていない。

 表彰は11月26日(火)に開催される「NPB AWARDS 2019 supported by リポビタンD」の中で行なわれる。

文●渡辺敏史