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「スズキ以外は思い当たらない」“MLBでは見られない”鈴木誠也の紳士的な行動に米記者感嘆!「対戦相手や審判でさえも驚く」【2022名場面・珍場面】

THE DIGEST編集部

2022.12.17

開幕から存在感を見せつけた鈴木。選球眼の良さだけでなく、彼の素晴らしい行動に米記者も賛辞を贈った。(C)Getty Images

開幕から存在感を見せつけた鈴木。選球眼の良さだけでなく、彼の素晴らしい行動に米記者も賛辞を贈った。(C)Getty Images

 2022年のスポーツ界で印象的なシーンを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今季からシカゴ・カブスでプレーした鈴木誠也を今回クローズアップする。シーズン序盤では、四球後の心遣いが“紳士的”と話題を集めたシーンもあった。

記事初掲載:2022年4月22日

――◆――◆――

 開幕からの快進撃でメジャーリーグでも多くの話題を振りまいているのが、シカゴ・カブスの鈴木誠也だ。現地時間4月21日に本拠地で行なわれたピッツバーグ・パイレーツ戦では、連続出塁記録こそ途絶えたが、デビューからの12試合連続出塁で、岩村明憲氏が持つ日本人選手最長記録と並んだ。

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 鈴木の現時点での成績は打率.343、本塁打4、打点12、OPS1.263と、軒並みハイアベレージ。いずれもメジャー上位に位置する数字だ。その打棒と同時に注目されているのが、チームメイトに「異常」とまで言われた選球眼の良さである。なんと出塁率.520に達しているのだ。

 もっとも、広島時代から出塁率の高さが際立っていた。2016年に.404を記録すると、18年からは4年連続で4割を突破。通算でも.414で、最高出塁率のタイトルも2度獲得している。

 しかし、その高出塁率を支えている四球の選択が今別の形で注目されている。それは四球後に見せた鈴木のある行動だ。27歳(当時)のサムライは、四球を選び、一塁へ向かう際に、ホームプレートから一歩下がり、捕手と審判の後ろを回って遠回りをして移動するスタイルをとっている。

 何気ない振る舞いだが、これがMLBでは貴重だった。米放送局『NBC Sports』の ゴードン・ウィッテンマイヤー記者は、「対戦相手や審判でさえも、スズキのマナーの良さには驚かされる」と分析。「人の前を歩くのは失礼なことだ」という鈴木本人の言葉を取り上げ、「日本から来たすべての選手がメジャーでそのような振る舞いをしたわけではなく、実際、最近の記憶ではスズキ以外思い当たらない」としている。

 さらに、カブス専門メディア『BLEACHER NATION』のブレット・テイラー記者も「どうやら、スズキは幼少期にそれを学び、心に残っているようだ」と指摘している。

 本塁打、打率、出塁と開幕からの成績はもとより、愛嬌のある性格やマナーの良さで一気にチームメイトやファンのハートを捉えた鈴木。今季は新人王だけでなく、それ以上にすごいものが期待できるかもしれない。今後もシカゴに現れた新しいヒーローに注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部

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