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「ホームランを打たれてもいい」WBC代表に選ばれた“韓国の大谷翔平”が日本の誇る偉才との対戦を熱望「奇跡を見せたい」

THE DIGEST編集部

2023.01.07

大谷との対戦を熱望したクァク・ビン。その意欲は半端ではない。(C)Getty Images、写真:滝川敏之

 来る3月に開催されるワールドベースボールクラシック(WBC)は、ハイレベルな争いが期待されている。それは、アメリカであれば、マイク・トラウトやムーキー・ベッツ、そしてクレイトン・カーショウ。ドミニカ共和国であればカルロス・コレアやブラディミール・ゲレーロJr.、そして日本は大谷翔平、ダルビッシュ有、鈴木誠也など各国代表でスター選手たちの参戦が決まっているからにほかならない。

 逆に言えば、世界的に"無名"の選手たちにとっては、自身の声価を高める絶好の機会とも言える。そんな大物選手たちへの挑戦に並々ならぬ闘志を燃やすうちの一人が、韓国代表として選ばれた斗山ベアーズの投手クァク・ビンだ。

 高校時代に投打の二刀流戦士として全国で実績を残したクァク・ビン。そんなアマチュア時代には「韓国高校野球界の大谷翔平」の異名を授かったポテンシャルを持ち主でもある。2018年にプロ入りを果たしてからは投手一本に絞ったが、22年には8勝を挙げるなど、まずまずの結果を残している。
 
 150キロを超える4シームを武器とするクァク・ビン。今回の選出は将来性を買われての抜擢とも言えるが、当人はやる気十分だ。韓国紙『スポーツ東亜』の取材に応じた23歳は、「世界が注目する大会に出られることが何よりも光栄」と語り、「マウンドに上がれと言われれば、先発じゃなくても最善を尽くす」と強調。そして、「対戦したいバッター」について問われた際に、次のように切り返している。

「もうホームランを打たれてもいいから、僕が憧れてきた大谷翔平とは絶対に対戦したい」

 WBCでの目標については、「韓国野球が再び世界で認められ、僕よりも若い選手たちに希望と奇跡を見せたい」と意気込んだクァク・ビン。はたして、自らが高校時代に比較された"偉才"との対戦を熱望した23歳は、その願いを叶えられるのか。なお、注目の日韓対決は、3月10日に東京ドームで開催される1次ラウンドのプールB2戦目の予定となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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