プロ野球

伊藤大海、山崎康晃は代表入り濃厚、浅村栄斗は落選?大谷の発言と背番号から占う残りのWBC日本代表<SLUGGER>

氏原英明

2023.01.07

これまでに明らかになった背番号を見てみると、19年プレミア12と東京五輪で代表入りした山﨑(右)は代表入りするかもしれない。だが、その2大会でメンバーだった浅村(左)は落選か? 写真:THE DIGEST写真部

 1月6日、第5回WBCに臨む侍ジャパンメンバーのうち12人が先行発表された。

 昨年中に「内定」と噂された選手の多くが選出されたが、同じく内定と報じられていたラーズ・ヌートバー(カーディナルス)、吉田正尚(レッドソックス)は今回発表されたメンバーには入っていなかった。それもあって、SNSでは残りの顔ぶれがどのような陣容になるのかが話題になっている。

「正直に言って、ギリギリまで考えたいんですよ」と侍ジャパンを率いる栗山英樹監督が記者会見で話したように、まだ30人のメンバーが最終決定しているわけではないようだ。とはいえ、決まっていないのはあくまで数人で、おおよその陣容は固まっているに違いない。

 残りのメンバーは一体誰なのか――。そんな予想を膨らませるなか、記者会見に出席した大谷翔平(エンジェルス)が気になる発言をした。背番号「16」を選んだ理由について答えた時だ。

「背番号に自分自身にこだわりがない。前回出られなかったが、それまではジャパンでは16番をつけてきたので、自分にとってはジャパンは16番という印象が一番ある。先輩優先の『野球界あるある』で、偉大な先輩にいい番号をつけてもらうというのはあります」

 これは裏を返せば、6日に選ばれた選手の背番号から残りのメンバーを予想できるのではないか。
 
 今回、空き番号と言っているなかで気になったのは「17」と「19」だ。

「17」といえば、大谷がエンジェルスで背負う番号であり、昨季に佐々木朗希(ロッテ)が付けた番号でもある。そして、2021年の東京五輪では山本由伸(オリックス)が着けていた。

 山本は今回「18」、佐々木は「14」と発表されている。では、「17」は一体誰なのか。

 前述したように、大谷は会見で「16」を選んだ理由を「過去にジャパンで着けていたから」と語っている。そうすると、「17」を背負う投手は山本、佐々木より年上の選手ということになるのではないか。

 現在、NPBで背番号「17」を着ける投手で、侍ジャパン有力候補になりそうなのは伊藤大海(日本ハム)と清水昇(ヤクルト)。このうち、伊藤は東京五輪に出場し、昨年11月の侍ジャパン強化試合でも背番号「17」を着けている。そうすると、彼の代表入りは濃厚か。逆に、東京五輪で「18」だった田中将大(楽天)は落選の可能性が高まったと言えるかもしれない。

 では、「19」はどうか。昨年11月の強化試合で「19」を着けていたのは甲斐拓也(ソフトバンク)だった。しかし、6日の発表では、甲斐の背番号は「10」となっている。

 つまり、甲斐は所属チームでも着けている「19」を年上か同級生、あるいは侍ジャパンの常連組に譲ったと推察できる。
 
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甲斐が「19」を譲ったのは……