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プロ野球

「支配力はもはやない」田中将大の“歴史的な減俸”に海外メディアで余波続く! 米メディアではヤ軍復帰への期待も

THE DIGEST編集部

2023.01.10

楽天と新たに単年契約を締結した田中。その内容は世界に驚きを提供した。(C)THE DIGEST

楽天と新たに単年契約を締結した田中。その内容は世界に驚きを提供した。(C)THE DIGEST

 日本人右腕の動向が海を越えて話題を呼んでいる。1月7日に契約更改交渉に臨んだ田中将大(楽天)のそれだ。
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 2021年に楽天とNPB史上最高額となる推定年俸9億円の契約を結び、ニューヨーク・ヤンキースから7年ぶりに日本球界に復帰した田中。しかし、昨年までの2シーズンで318.2回を投げ、13勝21敗、防御率3.16と、絶対的なエースと呼べるほどの成績を残せず。4億2500万円減となる4億7500万円プラス出来高払いの単年契約を結んだ。ちなみに同一球団でのダウン額としては、杉内俊哉(2016年、巨人)の4億5000万円減に次ぐ、NPB史上2番目に大きな下げ幅である。

 出来高払いによるプラス材料はあるにせよ、4億2500万円減はやはり驚きだ。ゆえに海外メディアでも小さくない波紋を広げた。米野球専門メディア『Call To The Pen』は「過去2年で9億円を稼いでいた事実を考えれば、衝撃的なマイナスだと言わざるを得ない」と断言。そのうえで、「メジャー復帰が1年遅れただけという可能性もある」と予想している。

「たしかに負け越しているが、細かなスタッツを見れば、タナカにはいまだに堅実性がある。来季は35歳となるが、FAでは他の投手よりも手頃な価格で購入できる可能性が高いため、勝利を重ね、成績向上ができれば、2024年のメジャー復帰を考えてもおかしくはない」
 
 田中本人がメジャー復帰を望んでいるかは不透明ではある。だが、いまだに米メディアで彼が戦力として好意的に捉えられているところは日本との評価の違いと言えよう。

 また、コロンビアのスポーツメディア『Momento Deportivo』は「元ヤンキースであるタナカの給与は半分になってしまった」と今回の契約更改について報道。現在の実力について、シビアな指摘をしている。

「タナカの金銭的な成功はマウンドでの貢献には反映されなかった。楽天での2年間の防御率3.16は決して悪くはないが、メジャー移籍直前の5年間で2.50を超えたことがないことを考慮すれば、日本でも相手打者に対する支配力はもはやないのと同じだ」

 契約更改後には「ファンの方々の期待を裏切ってしまっている2年間だったので、ふがいないシーズンだった」と自戒を口にした田中。自らに“逆風”が吹いているなかで、34歳となったベテラン右腕は、新シーズンにどれだけの成績を残せるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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