プロ野球

栗山巧が西武一筋プロ22年目に「特別な場所」を守る意欲「もっと泥臭く。強い気持ちで打席に入る」<SLUGGER>

岩国誠

2023.01.26

岡田(左)、斉藤(右)とともに狭山山不動寺の鐘を一発鳴らす栗山(中央)。この寺は西武球場前駅から徒歩約3分の距離にある。写真:岩国誠

 24日、今季でプロ22年目を迎える埼玉西武ライオンズの栗山巧が、自主トレを公開した。本拠地ベルーナドームにほど近い、狭山山不動寺の石段を利用したトレーニングでベテラン戦士は黙々と汗を流した。

 例年、チームの必勝祈願で訪れている狭山山不動寺。ゆっくり一段ずつ登っていた階段を、今年は初めて一気に駆け上がった。

「今までやったことがなかったので、ここで自主トレをやってみたくて、やらせてもらいました。気分が変わりますね、もっと早くにやっておけばよかった」

 チームメイトの岡田雅利や斉藤誠人とともに階段を駆け上ると、そのまま坂道ダッシュへ。ひと汗かいた後、境内の鐘をついた。「ゴーン!」と一発、大きな音が狭山丘陵に響き渡った。
 
「鐘をついたのは初めてです。加減が分からなくて大きな音がしちゃいましたが、すごく心が浄化されるというか、いい気持ちになりました」

 その後は室内練習場へ移動。マシン打撃では、ビデオ撮影された自身の打撃フォームを1球ごとに確認しながら、30分ほどの打ち込みを行なった。

 長年チームを支えてきた栗山も、今年9月に40歳を迎える。大ベテランとして、22回目を迎えた自主トレはどんなことを意識しているのか。

「今の自分の状況、身体の状態をしっかり把握することと、どうしたら今の形でベストなパフォーマンスを出せるか。(この自主トレでは)そこを考えてやっています。変わらず自分のプレーがしっかりできるか。自分のプレーにこだわってできるか。それがひいてはチームの力になると思いますし、求められている役割というものにも十分対応できる。とにかく、自分がしっかりプレーできることを重視して、やっていけたらと思っています」
 
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「1、3番を打ちたい」と打順にも意欲