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侍ジャパン

【WBC侍ジャパン序列予想】ポジションごとに徹底分析! 物議を醸した中堅手は誰が?大谷翔平の投手起用はどうなる?

出野哲也

2023.01.27

【先発】
◎大谷翔平(エンジェルス)
◎ダルビッシュ有(パドレス)
◎山本由伸(オリックス)
◎佐々木朗希(ロッテ)
〇今永昇太(DeNA)
〇戸郷翔征(巨人)
〇宮城大弥(オリックス)
〇高橋奎二(ヤクルト)

 大谷、ダルビッシュ、山本、佐々木は今回の参加国の中でも最強クラスの4人であり、今永ら第2先発要員も十分な実力の持ち主。青柳晃洋(阪神)のような変則タイプを入れても良かったが、大きな異論はない。

 大谷に関しては抑えでの起用を予想する声もあるが、メジャーのエース級をわざわざリリーフで使う意味はない。打者としても出場する大谷の負担を減らしたい、という考えなのだろうが、どのみち先発投手としての調整は必要だ。それに、言うまでもなく抑えはリードした場面で投げるのが大前提。仮にビハインドの展開になってしまっては、それこそ宝の持ち腐れだ。
 
【中継ぎ】
◎湯浅京己(阪神)
◎大勢(巨人)
〇高橋宏斗(中日)
〇伊藤大海(日本ハム)
△宇田川優希(オリックス)

 高橋と伊藤は中継ぎ枠に入ってはいるものの、もともと先発であり、複数のイニングを投げることも想定に入っている。先発要員にアクシデントが発生した場合は、当然そちらへ回る。巨人では抑えの大勢は、球の力自体は申し分ないが、湯浅や宇田川と同じく国際試合の経験に乏しい。大舞台の独特の緊張感を考えれば、クローザーではなくセットアップで使うほうがいいだろう。

【抑え】
◎松井裕樹(楽天)
◎栗林良吏(広島)
※千賀滉大(メッツ)

 抑えの一番手には松井を挙げているが、栗林も同等の実力を持つ。必ず締めくくりは松井というこだわりは不要で、対戦相手の左右や疲労度、調子の良し悪しなどを考慮して起用するのが望ましい。また、現時点では未定だが準決勝以降に千賀が参加する可能性がある。その場合、先発の8人は固まっているので仕事場はブルペンになる公算が大きい。五輪でもリリーフで投げていたので、その点は問題ないはずだ。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。

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