球春到来。各チームがキャンプインし、今年もプロ野球シーズンが始まった。一軍キャンプに抜擢されたルーキーや若手選手たちの話題に「やってくれるはず」と、胸を躍らせるファンにとっては至福の時間だろう。
その一方で、二軍キャンプから虎視淡々と『巻き返しを狙う男たち』がいる。まずは中日・石川昂弥。今年で高卒4年目を迎える右のスラッガー候補だ。
【PHOTO】選手が入れ替わり、開幕に向けて楽しみがいっぱいの中日ドラゴンズ沖縄キャンプを特写!
「(1年前とは)全然違いますね。去年は(一軍の)試合で使うとも言われていましたし、秋から体も元気だったので、技術と体力が続く限り、バットを振ってノックを受けてという感じでした」
キャンプ一軍スタートだった去年、石川昂は開幕一軍を勝ち取ると4月5日のヤクルト戦で待望のプロ1号本塁打を放つ。しかし、順風満帆に見えた5月末に左膝前十字靭帯を損傷。7月に手術を行い、そのままシーズン終了を迎えることとなった。リハビリ過程にある今年は、2年ぶりとなる二軍キャンプ地・読谷町からシーズンをスタートする。
「もう膝自体はいいんですが、あとは筋肉量がまだ70パーセントぐらいな感じです。バッティングは問題なくできるのですが、半年間まともに(野球の動きを)やれなかったので、振る体力だったり、ゴロを受ける体力が本当に落ちているのは感じますね」
別メニューとなった第1クール。守備練習では横の動きにまだ制限がかかるため、正面からのゴロ捕球のみ。本格的な内野ノックを受けるのはもう少し先のことだが、フリー打撃では柵越えを連発。打つ方では健在ぶりを見せつけ、今年も視察に訪れた清原和博氏を唸らせた。
そんな石川昂だが、手術後のベッドから動けなかった時間は、もどかしさを感じることもあったという。
「怪我をしないに越したことはないんですが、怪我をしてしまった以上は、その中でどうプラスに考えていくのか。そこで、去年は(試合に)2ヶ月弱しか出ていないんですけど、いい時も悪い時もあったので、その中でも何が良くて何がダメだったのかを考えました。シーズン中は試合が続くので、そういうことを考える余裕はないんですが、時間はあったのでそこを考えることができました。悪いことばかりではないと思います」
何もできないことをマイナスと捉えるのではなく、普段できなかった打撃や守備について、自分が考えていることを整理する時間にあて、プラスへと転化した石川昂。フリー打撃での豪快な柵越えも、その効果の一端かも知れない。
「焦らずに、とはよく言われるんですけど、やっぱり焦りますし、早く復帰したいという気持ちはあります。選手がいろいろ入れ替わって、自分も含めて若い選手がすごく多いので、負けないように頑張りたいです」
チームは去年オフ、京田陽太と阿部寿樹というレギュラークラスの内野手2人をトレードで放出し、内野再編を断行した。去年は正三塁手候補だった石川昂も逸る気持ちを隠せない。
「順調に行って、3月下旬くらいに復帰できたらとは思っています。そうなるとキャンプ中に横の動きやベースランニングもできるようになっておきたいですね。そして3月には全体練習にも入って、制限なくノックを受けたり、どんどん打ったりしたい。今年、サードは(高橋)周平さんが守ると思いますが、復帰して周平さんより打って、自分が最後までレギュラーで出て、チームがAクラス入り、優勝できるように貢献したいと思います」
その一方で、二軍キャンプから虎視淡々と『巻き返しを狙う男たち』がいる。まずは中日・石川昂弥。今年で高卒4年目を迎える右のスラッガー候補だ。
【PHOTO】選手が入れ替わり、開幕に向けて楽しみがいっぱいの中日ドラゴンズ沖縄キャンプを特写!
「(1年前とは)全然違いますね。去年は(一軍の)試合で使うとも言われていましたし、秋から体も元気だったので、技術と体力が続く限り、バットを振ってノックを受けてという感じでした」
キャンプ一軍スタートだった去年、石川昂は開幕一軍を勝ち取ると4月5日のヤクルト戦で待望のプロ1号本塁打を放つ。しかし、順風満帆に見えた5月末に左膝前十字靭帯を損傷。7月に手術を行い、そのままシーズン終了を迎えることとなった。リハビリ過程にある今年は、2年ぶりとなる二軍キャンプ地・読谷町からシーズンをスタートする。
「もう膝自体はいいんですが、あとは筋肉量がまだ70パーセントぐらいな感じです。バッティングは問題なくできるのですが、半年間まともに(野球の動きを)やれなかったので、振る体力だったり、ゴロを受ける体力が本当に落ちているのは感じますね」
別メニューとなった第1クール。守備練習では横の動きにまだ制限がかかるため、正面からのゴロ捕球のみ。本格的な内野ノックを受けるのはもう少し先のことだが、フリー打撃では柵越えを連発。打つ方では健在ぶりを見せつけ、今年も視察に訪れた清原和博氏を唸らせた。
そんな石川昂だが、手術後のベッドから動けなかった時間は、もどかしさを感じることもあったという。
「怪我をしないに越したことはないんですが、怪我をしてしまった以上は、その中でどうプラスに考えていくのか。そこで、去年は(試合に)2ヶ月弱しか出ていないんですけど、いい時も悪い時もあったので、その中でも何が良くて何がダメだったのかを考えました。シーズン中は試合が続くので、そういうことを考える余裕はないんですが、時間はあったのでそこを考えることができました。悪いことばかりではないと思います」
何もできないことをマイナスと捉えるのではなく、普段できなかった打撃や守備について、自分が考えていることを整理する時間にあて、プラスへと転化した石川昂。フリー打撃での豪快な柵越えも、その効果の一端かも知れない。
「焦らずに、とはよく言われるんですけど、やっぱり焦りますし、早く復帰したいという気持ちはあります。選手がいろいろ入れ替わって、自分も含めて若い選手がすごく多いので、負けないように頑張りたいです」
チームは去年オフ、京田陽太と阿部寿樹というレギュラークラスの内野手2人をトレードで放出し、内野再編を断行した。去年は正三塁手候補だった石川昂も逸る気持ちを隠せない。
「順調に行って、3月下旬くらいに復帰できたらとは思っています。そうなるとキャンプ中に横の動きやベースランニングもできるようになっておきたいですね。そして3月には全体練習にも入って、制限なくノックを受けたり、どんどん打ったりしたい。今年、サードは(高橋)周平さんが守ると思いますが、復帰して周平さんより打って、自分が最後までレギュラーで出て、チームがAクラス入り、優勝できるように貢献したいと思います」