ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の歴史に新たな勝者の名が刻まれた。3月10日、1次ラウンドのプールB第1試合が東京ドームで行なわれ、初出場のチェコが中国に8対5で勝利。WBC初勝利を挙げ、試合後はベンチから全員が飛び出し、喜びを分かち合った。
チェコは初回から2点を奪うと、3回にも追加点。6回まで有利に試合を進め、4-1とリードしていた。ところが、7回に四球とけん制悪送球などで1点差まで詰め寄られると、1死一、二塁から中国のリャン・ペイがセンターへ同点タイムリー安打を放った。なおもランナーが一、三塁の場面で2番のヤン・ジンがピッチャーへの勝ち越しタイムリー内野安打で、チェコは逆転を許す。
このまま敗退濃厚だったが、ドラマは9回に待っていた。チェコは四球と二塁打で1死二、三塁でチャンスを広げると、6番・ムジクが初球のチェンジアップを豪快にレフトスタンドへ3ラン本塁打を放ち、土壇場でチェコが逆転した。
これで完全に息を吹き返したチェコは9回ランナー1人を出すが後続を抑え、大会初勝利。下馬評を覆す逆転勝利に球場に駆け付けたチェコファンからは大きな歓声が上がった。
チェコ代表は全員が生活のために仕事を持ちながら野球を続ける”二刀流”で、MLB公式サイトの紹介によると、彼らの職業は金融関係トレーダー、体育教師、セールスマン、消防士、学生などで、監督は神経科医だという。そんな雑草軍団が、野球の世界一決定戦という舞台で、素晴らしいパフォーマンスを発揮した。
地元メディアも劇的な結果に狂喜乱舞している。チェコの日刊紙『Ceske Noviny』は「大きな一歩を踏み出した」と綴り、「チェコはロケットスタートを切り、素晴らしいパフォーマンスを発揮した」と、選手たちを称賛している。
歴史的な初勝利を逆転で飾ったチェコのパベル・ハジム監督は「奇跡が起きた」とびっくり。9回を締めたミナリクは同メディアに対し「祝杯はない。夕食を食べ、寿司を食べ、新しい一日を迎えるんだ」と、早くも11日の日本戦を見据えている。
チェコのネットメディア『iDNES.cz』は「チェコにとって最高の開幕戦!終盤の逆転劇で中国を下す」と速報で報じた。
配信された記事によると、「大会の開幕前、ハジム監督は『これが我々の最大の目標だから、最下位になってはいけない』と予告していた。その目標を達成するための重要な一歩を、チームは踏み出した」と、チェコの野球界発展のために奮闘するナインを称えた。
初陣を見事な逆転勝利で飾ったチェコは、明日11日侍ジャパンと対戦する。二足のわらじを履く雑草軍団が、WBCに新風を巻き起こすのか。大いに注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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チェコは初回から2点を奪うと、3回にも追加点。6回まで有利に試合を進め、4-1とリードしていた。ところが、7回に四球とけん制悪送球などで1点差まで詰め寄られると、1死一、二塁から中国のリャン・ペイがセンターへ同点タイムリー安打を放った。なおもランナーが一、三塁の場面で2番のヤン・ジンがピッチャーへの勝ち越しタイムリー内野安打で、チェコは逆転を許す。
このまま敗退濃厚だったが、ドラマは9回に待っていた。チェコは四球と二塁打で1死二、三塁でチャンスを広げると、6番・ムジクが初球のチェンジアップを豪快にレフトスタンドへ3ラン本塁打を放ち、土壇場でチェコが逆転した。
これで完全に息を吹き返したチェコは9回ランナー1人を出すが後続を抑え、大会初勝利。下馬評を覆す逆転勝利に球場に駆け付けたチェコファンからは大きな歓声が上がった。
チェコ代表は全員が生活のために仕事を持ちながら野球を続ける”二刀流”で、MLB公式サイトの紹介によると、彼らの職業は金融関係トレーダー、体育教師、セールスマン、消防士、学生などで、監督は神経科医だという。そんな雑草軍団が、野球の世界一決定戦という舞台で、素晴らしいパフォーマンスを発揮した。
地元メディアも劇的な結果に狂喜乱舞している。チェコの日刊紙『Ceske Noviny』は「大きな一歩を踏み出した」と綴り、「チェコはロケットスタートを切り、素晴らしいパフォーマンスを発揮した」と、選手たちを称賛している。
歴史的な初勝利を逆転で飾ったチェコのパベル・ハジム監督は「奇跡が起きた」とびっくり。9回を締めたミナリクは同メディアに対し「祝杯はない。夕食を食べ、寿司を食べ、新しい一日を迎えるんだ」と、早くも11日の日本戦を見据えている。
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配信された記事によると、「大会の開幕前、ハジム監督は『これが我々の最大の目標だから、最下位になってはいけない』と予告していた。その目標を達成するための重要な一歩を、チームは踏み出した」と、チェコの野球界発展のために奮闘するナインを称えた。
初陣を見事な逆転勝利で飾ったチェコは、明日11日侍ジャパンと対戦する。二足のわらじを履く雑草軍団が、WBCに新風を巻き起こすのか。大いに注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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