侍ジャパン

「言葉はいらない。勝ちに近づくほどチームはひとつになる」悲願の世界一まであと3勝!栗山監督は「邪魔しないように手伝う」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.13

オーストラリア戦後、栗山監督が会見に応じた。写真:鈴木颯太朗

 3月12日に東京ドームで行なわれたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のプールB第4戦、オーストラリア代表との試合に7-1で快勝した日本代表。ゲーム後、チームを率いた栗山英樹監督が会見に応じた。

 全勝でのグループリーグ突破に「ここ(グループリーグ)を抜けて次(準々決勝)に行くということしか考えていなかったので、内容に関してはいい面もあれば反省点もあるけれど、次に行けてホッとしています」と心境を語った栗山監督。

 1位での突破には「とにかく次に行くということしか考えていなかったけれど、向こう(グループA)の1位じゃないチームとやれるので、1位で通過したいという気持ちはありました。向こうは混沌としていますけれども、野球の神様がどこを勝たせるかはわからないが、とにかく全力を尽くしてやっていた」と話した。
 
 試合は1回表、大谷翔平が特大の先制3ランホームラン。「チャンスがありながらも前半は点が取れない試合が続いていたので、とにかく先制したいという気持ちはあった。初めて先行で試合に入るなかで、流れをこちらに引き寄せたい部分もあったので、先に点が取れてよかった」と語り、そのパフォーマンスを「"大谷選手だなあ"という感じ」と独特の言い回しで評した。

 圧巻のピッチングを見せた先発・山本由伸については「僕がどうこう言うところではない」と切り出し、「"これが山本由伸"という、観てるみなさんが"本当にいいピッチャーだった"と思える内容だったと思います」と称賛。

 5回までに7点をリードする盤石の試合運びに見えたが、「みなさんの立場で冷静に見たらそう感じるかもしれない。けど、先制点を取ったら取ったで、フォアボールやエラー絡みで変な形で追いつかれて、きちんとした野球ができないと嫌な流れになる。そういう想像をしてしまうので、追加点を取れない状況もあったし、観ている側とやっている側は(感じ方が)違う。終わってみれば"やっと勝たせてもらった"という感じ」と試合を振り返り、ひと時も安心できなかったことを明かした。
 
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世界一に向けて「邪魔しないように」