ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドプールBを首位で通過した侍ジャパン。「史上最強」の呼び声も高く、精鋭揃いの今代表にあって、熱視線が注がれているのが、"二刀流"として投打でチームを支えた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。
投打で異次元の活躍を見せ、侍ジャパンでも話題を提供し続けている大谷。そんな偉才とエンジェルスとテキサス・レンジャーズで7年間プレーした元捕手のジャック・クルーガー氏は、「ショウヘイ・オオタニは一世一代の才能の持ち主だ」と称え、彼とのエピソードを2つ、自身のTwitterで紹介した。
まず、2018年の春季キャンプでのことだ。"二刀流"として日本からメジャーリーグに乗り込んできた当時の大谷の周りには、数多の記者やカメラマン、そしてファンが常にいたという。クルーガー氏は、「僕はメジャーも行ったけど、その時の光景は今まで見たこともなかった(この先も見ることはないだろう)」と振り返っている。
同氏は、ある日、大谷と通訳の水原一平さんと朝食で居合わせた際に「メディアの数に圧倒されてないか?疲れてないか?」と聞くと、水原さんは「大したことないよ。日本だとこの10倍の人がいる。ここにいる方がずっと楽だ」と返したという。これにクルーガー氏は「ショウヘイの影響力の大きさを実感した」と当時の驚きを伝えた。
さらに披露したのは、2022年テキサス・レンジャーズの控え選手だった時の話だ。アナハイム(エンジェルスの本拠地)での試合の前に、大谷は外野の壁でトレーニングボールを投げていたそうだ。その詳細をクルーガー氏は、以下のように記した。
「9メートルほど離れた所に私がいることを見つけたオオタニは、満面の笑みを浮かべ、自分のトレーニングを止めて、駆け寄ってきた。ちょうど中間点で会い、ハグを交わすと、私の調子を聞いた。私も同じようにした。ショウヘイのキャリアと人生において、私は取るに足らない存在である。だけど、彼は最大級の尊敬の念を持って私に接してくれた」
そんなクルーガー氏は、「ブルペンでショウヘイの球を1度しか獲ったことなく、3~4回ほど会話をしたことがあるくらい」と言うように、関わりは大きくなかったのだ。それでも「私のことを忘れていても無理はないのに、彼は忘れていなかった。ショウヘイの側で過ごした僅かな時間から、これが彼の生き方だと分かった」と大谷の人柄に惚れ込んだ様子だ。
「日本中を歩いて至る所に彼の顔が貼られているのを見ると、僕はさらに彼の謙虚さと気遣いに感銘を受けた。僕が彼の最大のファンかもしれない」
圧倒的なプレースタイルもさることながら、グラウンド外での行動が米国でも愛される理由だろうか。関係者を虜にする大谷を擁する日本代表は、16日の準々決勝では、イタリアと戦う。
構成●THE DIGEST編集部
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同氏は、ある日、大谷と通訳の水原一平さんと朝食で居合わせた際に「メディアの数に圧倒されてないか?疲れてないか?」と聞くと、水原さんは「大したことないよ。日本だとこの10倍の人がいる。ここにいる方がずっと楽だ」と返したという。これにクルーガー氏は「ショウヘイの影響力の大きさを実感した」と当時の驚きを伝えた。
さらに披露したのは、2022年テキサス・レンジャーズの控え選手だった時の話だ。アナハイム(エンジェルスの本拠地)での試合の前に、大谷は外野の壁でトレーニングボールを投げていたそうだ。その詳細をクルーガー氏は、以下のように記した。
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そんなクルーガー氏は、「ブルペンでショウヘイの球を1度しか獲ったことなく、3~4回ほど会話をしたことがあるくらい」と言うように、関わりは大きくなかったのだ。それでも「私のことを忘れていても無理はないのに、彼は忘れていなかった。ショウヘイの側で過ごした僅かな時間から、これが彼の生き方だと分かった」と大谷の人柄に惚れ込んだ様子だ。
「日本中を歩いて至る所に彼の顔が貼られているのを見ると、僕はさらに彼の謙虚さと気遣いに感銘を受けた。僕が彼の最大のファンかもしれない」
圧倒的なプレースタイルもさることながら、グラウンド外での行動が米国でも愛される理由だろうか。関係者を虜にする大谷を擁する日本代表は、16日の準々決勝では、イタリアと戦う。
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