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「能力が底なし」“平成の怪物”松坂大輔も圧倒された大谷翔平の“気迫”!唸り声を上げた全力投球に脱帽「あんな姿は見られない」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.17

イタリア戦で先発した大谷。”平成の怪物”も気迫の込もった投球に圧倒された。写真:鈴木颯太朗

 侍ジャパンは3月16日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝を戦い、9対3でイタリアを破り、史上初の5大会連続ベスト4進出を決めた。

 この試合を現地でテレビ解説した"平成の怪物"こと、松坂大輔氏は試合後に公式YouTubeチャンネルを更新。侍ジャパンのイタリア戦を振り返っている。

 同氏はまず、初回からエンジン全開だった大谷翔平について「最初から最後まで声が出ていた。なかなか、あんな姿は見られなかった」と、"うおりゃっ"、"だあっ"など、雄叫びを上げた気迫の込もったピッチングに圧倒された。

 4回2/3を71球投げ、被安打4、与四死球3、5奪三振、2失点。投球内容については、「最初から全力投球でいっていたので、逆にあの球数で持ってたのがすごい」と感嘆する。「ピンチを迎えると、もう一段階ギアを上げていた。点は取られたけど、改めて能力の底のなさというか、すごいピッチャー」だとコメント。非凡なポテンシャルに敬意を表した。

 また打線に関しては、4番から5番に降格した村上宗隆の復調気配に注目。5回無死一、二塁でセンターへタイムリー二塁打を放った場面について「これまでになかった強い打球」と指摘し、今大会不振が続く主砲の復調を予感させる一打だったと言及した。

 この試合は若き主砲も光った。ホームランを含む5打点と爆発した6番の岡本和真には「(3回の)一発は本当に大きかった。1点で終わらなかったことが重要だった」と、先制点を奪った直後の貴重な3ランホームランを称えた。2本目のタイムリー二塁打についても「初めて見るピッチャーのスライダーをよく捉えていた」と言い、侍打線の中でも貴重な右の主砲の状態の良さに満足していた。
 
 注目の準決勝はどんな戦いになるのか。松坂氏は「プエルトリコとメキシコ、どちらが上がってきても厳しい戦いになる」としたうえで、「村上選手が復調の気配を見せているのは大きい。相変わらずピッチャーはいいので、いい試合の流れを作ってもらって、野手陣に早めに点を取ってもらうのが理想」と断言する。

 また、決勝ラウンドの先発投手についても気になるところ。同氏は悩みながらも「山本(由伸)投手ですかね」と、1次ラウンド第5戦オーストラリア戦に先発した山本を予想する。

 松坂氏は「準決勝が山本投手でいって、決勝を佐々木投手で先発させるのか」と言うが、「そうなると、ダルビッシュ有投手をどうするのか。後ろで持っていくのか、それとも決勝は先発させるのかとかね」と、イタリア戦では7回から救援登板したダルビッシュの決勝ラウンドでの起用法を気にしていた。

 1次ラウンドから全勝で勝ち上がってきた侍ジャパンは、このまま無敗で3大会ぶりの世界一までたどり着けるのか。注目のWBC準決勝は現地時間3月20日(日本時間21日)に、ローンデポ・パークで行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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