日本での試合はわずかに1戦だけだった。それでもアッズーリ(イタリア代表の愛称)の一員として戦った数日間は、かけがえのないものになっているようだ。
去る3月16日にイタリア代表は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝で日本代表と対戦して3対9で敗北。惜しくも史上初の4強入りは果たせなかった。ただ、1次ラウンドを台湾で行なっていたヨーロッパの雄にとって、4万人を超える観衆が詰めかけた東京ドームでの一戦は小さくない刺激となった。
「前にWBCに出場した選手から『プレーオフのようだ』と話は聞いていた。だから、ある程度の声援は予想していた。でも、それをはるかに超えるほどの熱狂だったんだ。本当にアメージングだ」
そう、語ったのはイタリア代表の一員として参戦したサル・フレリックだ。彼は所属するミルウォーキー・ブリュワーズの番記者であるカート・ホッグ氏がツイッターで公開したインタビュー内で、日本における野球への熱量の凄まじさを強調した。
「東京はとんでもなかったね。僕らは打撃練習のために午後3時に会場へ入ったんだけど、すでに超満員だったんだ! それでいて日本のファンは僕たちにも拍手を送ってくれるんだ。日本人は野球が心底、愛している。それが分かった。僕はあの光景、あの試合を一生忘れられない。最高だった」
感慨深げに日本での一戦を振り返ったフレリック。春先の試合とあって、「間違いなく難しい。とくに絶対に勝たなきゃいけないあのような緊迫した雰囲気ならなおさらだ」とプレー面における難しさを吐露。しかし、日本の先発マウンドに立った大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)との対戦をふまえ、こう続けてみせるのだ。
「素晴らしかったよ。オオタニは球界最高の選手の一人だし、会場入り前から、みんながソワソワしていたんだ。投球を見てからは打席でもそれほど不快ではなくなって、落ち着くことができたよ。とにかくすべてがスプリングトレーニングでは経験できないものだった。WBCは最高さ」
フレリックは日本戦でノーヒットに終わった。それでも大谷という「球界の至宝」と対峙した経験は、彼にとって永遠の思い出として刻まれたようである。
構成●THE DIGEST編集部
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感慨深げに日本での一戦を振り返ったフレリック。春先の試合とあって、「間違いなく難しい。とくに絶対に勝たなきゃいけないあのような緊迫した雰囲気ならなおさらだ」とプレー面における難しさを吐露。しかし、日本の先発マウンドに立った大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)との対戦をふまえ、こう続けてみせるのだ。
「素晴らしかったよ。オオタニは球界最高の選手の一人だし、会場入り前から、みんながソワソワしていたんだ。投球を見てからは打席でもそれほど不快ではなくなって、落ち着くことができたよ。とにかくすべてがスプリングトレーニングでは経験できないものだった。WBCは最高さ」
フレリックは日本戦でノーヒットに終わった。それでも大谷という「球界の至宝」と対峙した経験は、彼にとって永遠の思い出として刻まれたようである。
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