侍ジャパン

周東佑京、逆転勝利を呼び込む“神走塁”!日本が誇る韋駄天の冴えた勝負勘「打った瞬間に勝ったなと思った」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.21

9回裏から逆転勝利を収めた日本代表。センターオーバーの間に生還した周東が、試合後に喜びを語った。(C)Getty Images

 周東佑京(ソフトバンク)が"自慢のスピード"を世界に示した。

 現地3月20日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝のメキシコ代表戦に挑んだ日本代表は、1回ビハインドの9回裏に、村上宗隆(ヤクルト)がセンターオーバーのタイムリーでサヨナラ勝ち。6対5で死闘を制した。

 4対5と1点ビハインドの9回裏、大谷翔平(エンジェルス)の二塁打と、吉田正尚(レッドソック)の四球で無死一、二塁とチャンスを生んだ侍ジャパン。大事なこの局面で、周東は吉田に代わって一塁走者を担った。

 そして村上がセンターの頭上を破る一打の間、日本球界が誇る韋駄天はダイヤモンドを電光石火で駆け抜け、サヨナラの生還を果たした。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によれば、一塁からホームまでの時間はわずか10.28秒という速さだった。
 
 世界中の野球ファンが熱視線を向けたなかで、任せられたタスクを見事にこなした27歳。そんな彼は試合後に「本当に凄い試合だった。ホームに入った瞬間は言葉には表せないくらい嬉しかったですし、やっぱりムネ(村上)が打ってくれて良かった」と喜びをかみしめた。

"勝負勘"が長けていたた周東のスタートは速かった。「打った瞬間にもう越えると思ったので、勝ったなと思いました」と明かしたうえで、「本当に一番大事な場面で(ホームベースを)踏めて良かった」と口にする。

 ベンチで戦況を見守った周東は「絶対に点差は詰まると思っていました。自分が行くところをイメージしながら準備していた」と自分の役割を徹したと明かした。現地21日に行なわれる決勝のアメリカ戦に向けては、「なんとか明日勝てるようにチーム全員で頑張りたい」と意気込んだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】日本が誇る"韋駄天"に世界が驚愕! 10.28秒で生還した周東佑京の快速に「ほとんどの選手は、このプレーは間に合わない」【WBC】

【関連記事】土壇場での劇的展開に世界も熱狂! 村上宗隆の起死回生のサヨナラ打に米記者は感嘆「日本の凄まじい野球だ」【WBC】

【関連記事】「監督は本塁打王を信じていた!」村上宗隆が放った起死回生の逆転サヨナラ弾に韓国メディアも熱狂!「バントではなかった…」【WBC】
 
NEXT
PAGE
【動画】僅か10.28秒!一塁から生還した“日本の韋駄天”周東をチェック