何しても絵になってしまう男――。いまや球史に名を残すプレーヤーとなった大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、まさにそんなスターなのかもしれない。
あるカメラマンによる秘蔵ショットが話題となっている。撮影者は去る3月21日に幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を追っていたアメリカ人のジョシュア・メリン氏だ。
米放送局『CNN』や米老舗誌『New York Times』などに自らの写真を提供するベテランカメラマンのメリン氏。スポーツだけでなく、街の風景や音楽イベントなども撮影している彼は、WBCの1次ラウンドでの日本の闘いぶりをカメラに収めるべく来日。熱狂する列島を撮り続けた。
そんな彼が2月25日(現地)に自身のインスタグラムを更新し、「サムライジャパンの優勝の瞬間を取材できて、私はいまだに興奮している」と投稿。さらに大谷の写真を掲載した別の投稿に、「東京の至るところでオオタニが目につくのは凄まじい光景だ」とも振り返った。
メリン氏が収めたのは、日本を渦巻いた「大谷フィーバー」の様子だ。大谷が載った紙面がズラリと並んだ駅やコンビニでよく見かける新聞ラックに、街の大型モニターや巨大看板やポスターにも二刀流戦士の顔や名前が居並んでいる。
まさに“大谷だらけ”となった東京を見たメリン氏は、こう心境を打ち明けている。
「日本ではあらゆる新聞の一面、広告、看板にオオタニがいて、彼は自身の顔が印刷された看板にボールをぶち当てた時もあった。この狂騒曲は、私が育ったシカゴのジョーダン時代を超えるようなものだ。本当に特筆すべき才能の持ち主だ」
かつて「バスケットボール界」の神様を称されたマイケル・ジョーダンと比較された大谷。彼に対する日本国内での反響は、“野球の本場”からやってきた人間でさえも驚かせるものだったようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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