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MLB

83センチも落ちたフォークに脱帽! 異彩を放った千賀滉大の“魔球”にMLB現役投手も震撼「あんな球見たことない!」

THE DIGEST編集部

2023.04.03

メジャーリーガーたちを翻弄した千賀。彼の投じたフォークはさっそく米球界を震撼させた。(C)Getty Images

メジャーリーガーたちを翻弄した千賀。彼の投じたフォークはさっそく米球界を震撼させた。(C)Getty Images

 日本球界を席巻した一球は、世界最高峰の舞台でも異彩を放った。千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)の「お化けフォーク」だ。

 現地4月2日に行なわれた敵地でのマイアミ・マーリンズ戦で先発登板した千賀。メジャーデビューの晴れ舞台で、彼を窮地から救ったのは他でもない“伝家の宝刀”フォークだった。

 初回に1点を失い、なおも無死満塁のピンチを招いた千賀だったが、マーリンズの5番に入った「キューバの至宝」ユリエスキ・グリエルを85.1マイル(約136.9キロ)のフォークで空振り三振に切って取ると、続くヘスス・サンチェスもフォークで空振り三振に。そしてジョン・バーディーは2球でライトライナーに打ち取って難を逃れた。

 その後はぐんぐんギアを上げていった。そんな千賀の投じる“消える魔球”の前に面白いように強打者たちのバットが空を切った。この日に奪った8つの三振すべてがフォーク。この事実が何よりも球威と精度の高さを物語った。
 
 何よりも驚異的だったのは、初回にグリエルを空振り三振に切って取った1球だ。元横浜DeNAベイスターズ助っ人であり、21年シーズンのアメリカン・リーグ首位打者に対して、千賀がカウント1-2から投じたフォークは、落差33インチ(約83センチ)、そして9インチ(約22センチ)の横曲がりをする異次元の変化を見せたのだ。

 メッツの同僚トミー・ファムが、試合後に地元放送局『SNY』のフラッシュインタビューに応じた際に「相手のスイングを見ていると、センガのフォークはバッターにとって本当に嫌なボールだろうね。たぶんボールがテーブルから落ちてくる感じだと思う」と分析した一球は、そのほかの現役メジャーリーガーをも驚かせている。

 マーリンズ戦後に自身のツイッターを更新したシカゴ・カブスのマーカス・ストローマンは、次のように驚きを持って千賀を絶賛している。

「この球はマジでクレイジーだ! 俺はあんなに動く変化球を見たことない」

 さっそくメジャーで強烈なインパクトを放った千賀の「お化けフォーク」。夢舞台で異彩を放つボールは、この先も並みいる強打者たちを封じるか。大いに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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