二刀流スターの見事な修正能力に女房役も賛辞を惜しまない。

　現地時間４月５日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦に「３番・投手兼DH」としてスタメン出場。チームが４対３と勝利したなか、６四死球と制球に苦しみながらも、６回（111球）、被安打３、８奪三振、１失点と粘りピッチングで今季初勝利を挙げ、打者としても２打数１安打１打点２四球と躍動した。

【動画】二死満塁のピンチ！ 大谷翔平が粘りの投球 　この日は、初回先頭から２者連続四球を許し、３番エウヘニオ・スアレスに右安打のタイムリーを浴びるなど、不安定な立ち上がりだった大谷。自身初のピッチクロック違反も取られ、２、３回には再び四死球でピンチを招いたが、なんとか無失点で切り抜けると、以降は尻上がりに本来の力を取り戻していき、５、６回を三者凡退に抑えてマウンドを降りた。

　MLB公式サイトによると、女房役としてマスクをかぶったローガン・オホッピーは試合後、「彼はこのリーグに長くいて、自分がうまくできるものを誰よりもよく理解している」と大谷について言及。「僕は、彼なら自分自身であの状況を切り抜けられるだろうと期待していた感じだが、その通りになった。本当に素晴らしい」と称賛の言葉を送っている。

　また、同試合で２回に逆転２ランを放っている若手捕手は、今季開幕から２シリーズ連続で勝ち越し、４勝２敗としたエンジェルスに関して、「これを維持できると思う」と自信満々のコメント。「我々には優れたラインナップが揃っていていろいろなことができる。今後もいい結果を残していけると思うし、その一翼を担えることに興奮している」と語っていた。

　１日のオフを挟んだ現地時間７日は、本拠地のトロント・ブルージェイズ戦に臨むエンジェルス。大谷個人のパフォーマンスを含め、今後の戦いぶりに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
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