プロ野球

WBC制覇を経て3年連続の投手三冠への挑戦が始まった。山本由伸が「いつも通り」を繰り返した理由【オリ熱コラム】

どら増田

2023.04.10

WBCでは世界に名をとどろかせた山本。今シーズンもNPBを席巻するか。写真:THE DIGEST写真部

 先のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)侍ジャパンでも活躍し、世界一に貢献したオリックスの山本由伸が6日、京セラドームで行なわれたソフトバンク戦で今季初登板。6回を投げて2安打無失点6奪三振の好投で、チームの連敗を止めた。

 21~22年は2年連続で開幕投手を務めていた山本だが、WBCへの出場もあって今年は外れた。開幕日の3月30日には二軍阪神戦に先発し、7回を2安打無失点、7つの三振を奪う危なげない投球。この時の山本は「シーズンをしっかりイメージして、しっかりストライク先行で強いボールを投げられましたし、7回まで投げられた。もう少し登板に向けて調整したいなと思ったところもはたくさんあったので、良い1週間過ごせました」と、準備万端ぶりをアピールした。
 
 自身の開幕となった6日は6回を85球で降板したが、「そこは監督に任せてました」とのこと。初回の立ち上がりはカーブが多かったが、2回のピンチはフォークを多投して切り抜けた。試合前も試合後も「いつも通りです」「普通です」という言葉を繰り返し、平常心で公式戦に入れたようだ。

 WBCで世界一となり、「やっぱり優勝する経験は、選手としてもすごく喜びを感じました。他の選手からも頑張らないとな、という気持ちをいただいたので、 プラスにはなってると思います」と、さらにひと皮むけた感のある山本。今季はフォームの改造も注目されている一方、本人はあくまで「普通」という表現でいつも通りを強調する。実際、フォームは変われども球の質は変わっていない。

 チームの3連覇、そして前人未踏の3年連続投手三冠に期待がかかる山本。開幕から連勝していたソフトバンク打線を封じ込めたのは見事で、今季のさらなる活躍を予感させられた。

文⚫︎どら増田

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